バイオダイナミクス
※バイオダイナミクスとはクラニオセイクラルではありません。オステオパシーのバイオダイナミクスです。
バイオダイナミクス
それは9年の学び、、文字や説明などでは誤解がありますので、何となくのイメージを。比喩的に。
人間の存在と、感情と、自然界、、そして超自然界を感知する。フィジカルの具体的感覚で感知する世界。
(比喩的説明)身体感覚の精妙な世界を文字で表すのは不可能、、比喩として物語として説明してみます。
この世界は「個性の世界」と、「永遠の世界」に分けられる。
個性の世界、、個人の世界、、自分の世界、、パーソナリティの世界。
その外側に、、知覚が変わる世界、不思議な領域、神秘の世界、、超自然界がある。
・物質界。固体的世界。密度が濃い。レートが早い。
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人間の世界、理解の世界、理論の世界、人間の決め事、ルール、、人の都合の世界。
・感情界。液体的世界。まあまあ密度が濃い。レートがまあまあゆっくり。
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感情の世界、液体的な世界、代謝、感情、、。最もややこしい世界、病変の多い世界。綺麗な体になると、、透明な水のように、、いろんなことが解消していることでしょう。ここがキレイになっていることは人間の世界で楽に調和して生きることのキーになるでしょう。
・自然界、気体的世界。密度が薄い。レートがゆっくり。
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、、風のように通り抜け、さわやかな自然の世界。癒しのある世界、なぜならその背景の超自然界の入り口だから。
それぞれの世界は、現実の世界でリズムを持っていて、施術者はそのレートを知覚できる。呼吸のように。浅い世界ほどレートが早い。浅い世界は扱わない、治療に関係あるのはより深い世界だから。液体的世界は2〜3回/分、気体的世界は1回/100秒。呼吸をするようにそれぞれの世界の体はリズムを持っている。
そのレートによって、その世界が変わる。知覚は変わる。
その先には、レートのない世界がある。超自然界。自然界の背景にあって我々を生かす力、春になれば花が咲くそうさせるものは何なのか?無限の世界、神秘の世界、、赤ちゃんはこの世界からやってきて、まだこの世界に生きている。幼い子供達はまだ無限の世界に属している。そこには光が満ちている、、が、初めて訪れた時は闇と感じるかもしれない。知覚が個性の世界とはガラッと変わり知らない世界に入るから。ここに本当の癒しがある。治療はここから始まる。それがバイオダイナミクスです。
バイオダイナミクスのアプローチとは
軽く触れるだけ、大切な変化を押しつぶさないようスペースを空けて待っている。命の動きに沿う。既にそこにある生命の治癒のプロセスに参加させてもらう、決して邪魔しない。体の知性、命の知性は人間の理論など遠く及ばない叡智の存在です。
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生命を司る叡智に従い、その道筋に沿っていく、、やがて、、歪みも心配も理屈も過去もない、、静かな領域に満たされていく。
施術者が癒しを引き起こすことはできません。体は既に癒しに向かって進んでいます。バイオダイナミクスのアプローチをする施術者はその治癒の力を全く邪魔しません。もし、施術者が何か”正しい理論”を用いて体に当てはめに行く時、命の治癒の道筋を妨げたり、方向を変えてしまう。そのような意図を入れたとき、体はそれに対して反抗しなければならない。
体が全てを知っている。
命の動きが全てを知っている。
命の動きに沿うこと。
癒す力
解消の方法、
問題には必ず!真の『健全』がある。
ギューっと圧縮している問題を、、そのうずまきを、シワを伸ばすように‥完璧なバランス点を見つけると、
そこには健全がある。
それは、美しさとか静けさの性質を持っている。
赤ちゃんが先生
”インナーチャイルドは決して傷つかない”という言葉が、ボディワークにはあります。我々の本来の姿は、純粋無垢な光、生まれたばかりの赤ちゃんのように。それらは、大人になっていくに従って、さまざまなトラウマや出来事、文化的な背景、教育、などなど。。上書きされて、消えていく?
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しかし、本当は、消えていない。純粋無垢な存在の上に、歪みとして、傷として、その周りに積み重なって、傷や歪みで隠れているだけ。我々の本質の光は決して傷つかない、その内奥にそのまま、保存されています。
それが、我々を生かす力、生命力、生命の叡智、、ボディワーカーはそれを”健全”と呼びます。健全、癒す力、美しさ、静けさ、それはあなたの中にあります。それを見つけるのがボディワーカーの仕事。治癒とは、、人間には計り知れない生命のプロセス。医者や施術者に”治す”ことはできない。健全が治療をする、ボディワーカーには何もできない。まあ、いうたら、「赤ちゃんが先生」ということですな。
植物
わたしが学ぶオステオパシーのバイオエナジェティックのカリキュラムのなかで、植物療法を学ぶ機会がありました。植物の世界は施術の世界と似ている。植物は、太陽と地上を繋ぐもの、、無機物から有機物を作り出す唯一のもの。世界に奉仕したいと願い、そこにやってきている。
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必要とするものの近くにやってきているらしい。より高次の存在と交流し、成長したいと願っている。人の理屈理論では、矛盾を生み破壊を生む、、どこから、生きるのか?人の役割とは?ハート(自己のうちの神聖なもの)から生き、その関わりの中で世界に奉仕する。謙虚さ。奉仕とは、、誰にも気が付かれないもの、誰にも自分も含めて価値を持たれないもの、、自分は透明になり、評価されず、気にもかけられないところで行うもの。植物にはそれぞれ運命があると言う、、人が植物を使うとき、この植物はこの効能があるからこう使う、という使い方はしない。その植物のもつ力は人には計り知れないもの、効果効能など人の知識はごく一部、、その植物の無限の可能性と関わりをつけるとき、ひとはその植物の運命が成就されますように、と摂る。限定されない無限の可能性、知識や理論を当てはめるのではない、その無限の可能性に開いて関わり施術する。施術と植物の世界は似ています。
問題
問題(歪み、病変)は、表層に現れた症状に過ぎない。問題に着目すると、、それにエネルギーを与えてしまい、却って拡大したり混沌としていく‥。問題をそこに配置し、支えているものは何か?その出所はどこか?原因。バイオエナジェティックでは、それ(原因)は、生命の叡智、健全と呼ばれるものです。混沌の中に、静けさを見つける。美しさがある‥。その美しさ(=自己調整、自己治癒の力が起こる場所)から、病変は解消できます。
歪み、病変
歪みや病変はどうやって作られたのか?こんな比喩があります。物理的にであれ、感情的にであれ、衝撃を受けた時、、その衝撃のエネルギーが波及することによって全体が崩壊してしまわないように、そのエネルギーを一箇所に集約し、そこに閉じ込めて保持する。それが、歪み、病変。歪みを作ったのは生命の叡智、健全です。歪み、病変、、は健全によって支えられ、あなたを守っている。
健全で満たされる
歪みも含めて、全体であり、重力下でバランスしています。とりたい歪みを何も考えずに取り去ってしまうと、、バランスを崩して崩壊してしまう。ただただ解放に重点を置くワークは危険です。また、別の側面からみると、体から何かを解放して放置すると、、その抜けた穴に何か別のものが入ってきてしまう。大変危険な状態です。解放して放置せず、何かが抜けた穴には、解放と同時に統合が起こり、健全の純粋なあなた自身の生命の力だ満たされていること。全体がまとまりを持って調和していること。健全で満たされていること、それが施術でみているものです。
これはスターオブベツレヘム、ていう植物。
健全
美しさ、健全とは。たとえば、神社にある静けさの雰囲気にあるもの、心を和ませる柔らかな太陽の光の中にあるもの。大自然の背景にある何かしらの神秘。そんなもの。人間の価値判断や理論以前に存在する、、透明で、、ただ感知するもの。それが、体には必ずあります。それが、解消させる生命の力です。健全は、決して損なわれない。その周りに歪みがあって、その光が遮られているだけ。歪みが解消されれば、光が現れる。元々あった光、隠れているだけ。
癒す力
癒しが進み、役割を終えたタイミングが来た歪みは去っていける。歪みは、歪みを作った健全によって、解消される。健全は決して傷つかない。あなたのなかの深い奥にそれは流れている。健全を見つけること、それが施術者の仕事です。
つながり
ここまでくると、もう”構造”だけの話じゃあない。人の存在は、構造(肉体、生理学、解剖学)、こころ、マインド、感情、思考、精神、スピリット、環境、文化、社会、自然、超自然、地球、宇宙、星、月、、全てのものとの関わりの中で、存在している。ボディワークは、全てのつながりにアクセスしている。
既にある治癒の力
治療の力とは、受け手の中にすでに起こっています。施術者はそこに参加させてもらうのです。
何か出来事が起き、、病変が作られたとき、、その瞬間から、体のシステムの中では治療のプロセスが始まります。 『体は常に健全に向かい続けるようにできている。』 施術者がクライアントさまと出会った時、既に治療のプロセスは進んでいます。どんなにひどく見えようとも、かすかであろうとも、、生きているということは、その背景で健全が働いているということ。
透明な手
透明な手が必要です。それは、受け手の治癒の力を妨げない手です。
施術者が新しく治療を引き起こしたりすることは、できません。もし、施術者が何らかの「意図」を入れてしまうと、受け手の体はその介入に対してリアクションをしなければなりません。それは、本来進むべき治療の方向と異なるため、負担となります。必要なのは、既にある治療の力がその方向のまま健全とつながり増大していくことです。治療の力を妨げない透明な手が必要です。
体の方が百万倍賢い
生命は長い年月をかけて進化をしてきました。体には数百万年の叡智があります。施術者の意図などとうてい及ばない知性です。
施術者は体についての知識を勉強します。解剖学や生理学など。それは、役に立ちますが、その知識や理屈を実際の施術では当てはめてはなりません。体の治癒の力に沿うこと、既にそこにある治療の力を邪魔しないことが大前提です。体の声を聞き、より高次(=体)の知性に従う。そんなイメージです。たとえば、解剖学や生理学など、必要な知識は、こちらが当てはめに行くのではなく、ふと、その瞬間に呼び覚まされる、そんな感覚です。
参考情報
量子の世界(二重スリットの実験)では、観察者の態度や、見方によって、実験結果が変わってしまう。ボディワークの世界では当たり前のことですが、どうやって身体を見ているのか。。
意図を入れると体はそれに対して対処をしなければならない。体の治療の力に沿うためには、施術者は透明な存在である必要があります。
オステオパシーはDr.スティルによって見出された。
彼は自分の創造であるなどとは主張しなかった。彼は、オステオパシーは我々が生まれる以前から人類に存在している自然法則を説明する言葉だと理解するようになった。この法則を、知られているものも未知のものも、私たちはオステオパシーと呼んでいる。オステオパシー教育のゴールは、この内在する法則を感じ取る方法を手に入れ、スピリチュアルな伝統においては良心と呼ばれているこの測鉛線(※plumb-line)をよく理解することだ。良心とは、あらゆる生命体あるいは非生命体における健全な洞察から生まれた知を言う。オステオパシーはスティル以前から存在した・・・そして、私たちの求める師は、この永遠の中にいる。
ー James Jealous D.O.『オステオパシーを巡る旅』ー