オステオパシー

わたしのロルフィングを含め、全ての施術や植物療法などの根幹にあるのは、バイオエナジェティック・オステオパシーです。それはオステオパシーの中の超マイナーな分野で、あまり知られてはいません。まずは、オステオパシーとはなにか、ざっと書いてみます。


  • オステオパシーとは、治療です。

医術です。アメリカでは手技で治療する、そして、投薬も手術もできる国家資格を持った医師です。

 

”風邪が長引く”について、書いてみようと思います!

 

どうやったら、治るのか?

 

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  • ひとつめ、手技で治る。

 

100年くらい前、スペイン風邪(インフルエンザ)が大流行して100万人くらい亡くなったらしい。

 

(と、wikipediaで調べたら、全世界で流行したパンデミック、当時の全世界の人口の3分の1である5億人が感染し、1億人くらい亡くなってるらしい。😳)

 

西洋医術の薬ではあかんかったらしく、アメリカではオステオパシーが活躍したらしい。免疫をあげておく。その代表的な手技の一つとして、シェイクダウンというのがあります。特にエネルギー的ではなく、物理的な液を循環させるような手技。体を細かく振動させて、液が偏らず滞らないように、全身が循環するように。オステオパシーによる治療が救った事例がたくさんあるみたい。

 

 

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  • そのように、オステオパシーとは本来、手技による医術、治療なのです。

 

オステオパシーは140年ほど前のアメリカで生まれた手技で治療する医師です。創始者のA.T.スティル博士はもともとはメディカルの普通の医師でしたが、髄膜炎で家族子供達を全員亡くし、投薬や手術による治療に絶望します。そして、手技による治療、オステオパシーという医術を確立します。体が整い、自然治癒力が最大に発揮されれば、病は治る。という自己調整能力、自己治癒力による治療です。

 

(※アメリカではメディカルの医師とオステオパシーの医師は、大学でほぼ同じカリキュラムを学び双方とも投薬も手術もできる国家資格を持った医師です。※日本では医師ではありません。)

 

 

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  • シェイクダウン、免疫を上げる。

 

全身の液を循環させる「シェイクダウン」という手技、これを習う時にクラスでは実習がありますが、その実習後、当日または翌日に、むちゃ高熱をだして寝込む生徒さんが多発するそうです。

 

それは、免疫が上がり、風邪などに対して体が治療し対処しているから熱がでるんです。病原菌を攻撃して、プロセスを完了させるまで、熱を出して体が治療している。

 

そのとき、危険なほど熱が上がらないのであれば、風邪薬は飲まない方がいい、という考え方。風邪薬は病気を治すのではなく抑え込むので、いま、頑張って体が病原菌に対して活動してるのに、それを抑えてしまう、そして、熱は下がるんだけど、活動が抑えられていてずーっと対処に長引く、、なかなか風邪が治らない。ということになる。

 

ま、この辺りは常識かもしれませんが、風邪薬飲まない方がいいよという考え方もあるのでした〜。

 

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  • 病気の治療、自己治癒力。

 

というように、オステオパシーは本来、整体にとどまらない、病気の治療だったんですね。

 

それが、現代では失われ、手技で治療するオステオパシー医師はほとんどいないらしい。みんな手術や投薬で治療してるらしい。その失われた本当のオステオパシーとはなんだったのか?手技による治療は?その源流である古いオステオパスたちはいったい何をみていたのだろうか?

 

ということで、現代に復活されたのがバイオダイナミクスという分野です。一般には知られないマイナーな分野です。学ぶのに9年かかります。そこから、エネルギー的な領域まで含めたオステオパシーが、バイオエナジェティック・オステオパシーです。超マイナーで誰も知らないと思いますが。

 

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  • 補足

 

物理的には液の循環ということもありますが、もっとエネルギー的な視点では、尾骶骨あたりの活力の源となる生命力を点火する機能が働いているか、とか、胸骨あたりの免疫の機能が働いているか、なども基本的なところですね。

 

で、施術でやることは、写真のように光に満ちた状態で終えること。あとは、続きは体が治療する。

 

 

  • 学び

余談ですが、似た名前を持つ手法「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」があります。こっちのほうが有名ですね。その世界観も似てますが、別物です。オステオパシーのバイオダイナミクスは9年のカリキュラムですが、3年ほど?で辞めた人がクラニオセイクラル・バイオダイナミクスとして広めた。本質が出てくるのが7年目なので、本質が欠けているんです。クラニオセイクラルは3つのゾーンで施術しますが、そこでやってはいけない、というのがオステオパシーのバイオダイナミクスの原理原則なんです。その外側にあるゾーン、ゾーンとも呼べない領域にいって施術するのがバイオダイナミクスなんです。エゴの範囲から抜けていないゾーンで施術するか、その外側の本質の世界に入って施術しているのか、が一つの大きな違いです。(※)

 

日本でもオステオパシーのバイオダイナミクスを学ぶ機会が最近ではあるみたいですよ。そちらを学んでみるのもいいと思います。9年かかりますし、お金も一千万?くらいかかると思いますが。😑(バイオエナジェティック・オステオパシーでもそれくらいかかりますが、カリキュラムのうち何を選択するかの自由がある程度あるので半分くらいに抑えることもできるかもしれません。一気に1千万円いるということではなく、9年を積み重ねていたらいつの間にかそのくらいかけていた、という感じです。だから、生徒さんでお金持ちの人なんかいませんよ。みんな全てをかけて、ギリギリで全部突っ込んできた。その結果、続けてたらいつの間にか、て感じです。なんでそこまでするのか?この世の背景にある世界の真実、静寂を見せてくれるからです。)(※)

 

※個人的には、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスにも感謝してます。というのは、きっかけはクラニオセイクラルだったのです。2つの団体でクラニオセイクラル・バイオダイナミクスを学んでいましたが、どうにも深まらない、すごい世界観ではあるんだけれど、年数が経っても同じことを部位やテーマが変わっても繰り返しているだけ、、本当のクラニオセイクラル・バイオダイナミクスを教えてくれる団体はどこだろう?と探しているうちに、オステオパシーのバイオダイナミクス、そして、バイオエナジェティックに辿り着いたのです。

 

※ロルフィングを受けることだって、10回で結構お金かかるじゃないですか。でも、受けに来られる方って特にセレブなひとっていない、普通の人がほとんどです。お金かかってでも、コレだ!と思うものには運命を掛けるでしょう。お金かかっても学ぶ、というのもそういう感じかもしれない。学ぶっていうより”求道”って感じかもしれない。

 

  • バイオエナジェティック・オステオパシーを学んでいると

バイオエナジェティック・オステオパシーを学んだり実践していると、ちょっとわかりにくい話かもしれませんが、求道とかエゴから無私へのシフト、ということが(個人的には)重なってきます。というのも、エゴ(=つまり、意図を使う、助けたいとか治したいとかの感情、出来事をコントロールしようとする)は、自然の摂理に従った生命の自己治癒の世界では邪魔になりそれらを脱却していく方向性をもつことになります。

 

どの世界でも、実践し追求していくと似た地点に到達していくようですね。

※写真は、ブラザー・サン・シスター・ムーン、1972年の映画。アッシジの聖フランチェスコの半生。みな言うてることは同じやね。

  • バイオエナジェティック・オステオパシーの世界観

それは、絶対に、絶対に「意図」を使わないこと。自然界の摂理に沿うこと。
治そうとしないこと。
施術者は、透明。何もできない、何も治せない。

ただ、問題の原因=美しさの在処、そのバランスを保持すること。
決して問題を見つめないこと。
問題には原因がある。その原因に至ること。

その原因とは、真の美である。
美しさ、生命力、神秘。

エゴを使わない、意図を使わない。
美を見つけ、サレンダー(自己の想いや意図を完全に手放し、諦める)すること。※そうでないと原因(=美しさ)が見えない。