おのがじし

 

 

施術をしていて、

クライアントさまも

 

そして

 

施術を通して学び

変化していく施術者自身も

 

そのように

 

いくつかの段階を経て

”それ”に

触れるようになっていくのだと

思います。

 

 

 

それぞれが

それぞれの

プロセスで

”それ”に触れていく。

 

 

 

大丈夫になっていくとはそういうこと、

また書こうと思いますが、

”それ”とはたとえば月のこと。

比喩だけど。

 

 

こんな本読んでます〜。

 

 

 

 

3日

 

風のようにこだわりなく

雨のようにすべてに優しく

 

「風の中の羽のように……」(ヴェルディ:歌劇《リゴレット》より『女心の歌』)という詞がある。

 

人の心の動きは、よく風にたとえられる。

利(都合よい)衰(よわる)毀(こわす)誉(安んず)称(ほめる)譏(そしる)苦(くるしむ)楽(たのしむ)、この八つを八風(はっぷう)という。

 

 

「八風吹けども動ぜざる天辺の月を眺めよ」

 

 

どんな風が吹いて来ても、それに吹き流されない確かな信と、

いつも静かで安らかな心を保つことの大切さを教えている。

 

ものみなうつり変わり現われては滅びてゆく真実、自分にとって良いこと好まぬこと、いろいろなことに出合うのは生きてゆく上で当然のこと。苦しみに会うてもへこたれず、喜びに会うても有頂天にならず、出来事の変化にとらわれ過ぎることなく、静かな心で、

 

 

「人間として生きる最高の目的は、自己の霊性を高めることである」

 

 

このことを忘れず、安らかな心ですごしたい。

ねがわくば、人の心の窓を優しく開いて暖かさを運び込む春風のように。

 

雨は広大深遠なみほとけのお慈悲の姿。

慈雨を頂く地上では、大樹は大樹のままに、小さい草は小さい草なりに、それぞれが分に応じておのがじしその恩恵に浴している。

 

相手を選ばずにそそがれる慈愛こそ、仏の慈悲。

私たちもせめて互いの利害得失のみによらず、好き嫌いの感情にも左右されず、縁あるすべてのものに、明るく暖かく力づよい尊天の心をもって接してゆきたい。