ロルフィングの観点と解決策


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 筋膜

■筋膜の『あらゆるものを繋げる』と『隔てる』という性質が「全体性」に重要な役割を果たします。

  • 筋膜とは、ロルフィングの代名詞的な存在で、最近注目されてきている膜組織です。 「筋膜」と書かれますが筋肉だけではなく、骨や内臓、血管、神経、など、「あらゆる組織を包み込む膜」のことです。

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大きな単位では体表の皮膚、小さい単位では細胞のひとつひとつの隔壁までを包みます。

筋膜とは、(こちらのページに簡単な解説があります。)

 

  • あらゆるものを包んでいるということは、あらゆるものを『繋げている』存在であり、同時にあらゆるものを『隔てている』存在でもあります。

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「繋げている」とは、例えば心臓を包む膜は、そのままひとつながりの膜として横隔膜を包む膜に繋がっている。まるで一体であるかのように、お互いが繋がることで関連している。(呼吸で横隔膜が上下すると、心臓も上下している。)

「隔てている」とは、例えば、心臓を包む膜があるから心臓はその形を維持できている。もしその膜がなければ隣り合う組織と混ざり合い、形を維持できなくなってしまうでしょう。(みかんのつぶつぶ一つひとつを包んでいる膜、それがなければ果汁は流れ出し形を維持できない、そんなイメージでしょうか。)

 


■筋膜の『あらゆるものを繋げる』性質を利用する。

筋膜は体内の様々な層(深さ)で「物理的な膜の繋がり」を形作っています。

  たとえば、身体の【表層の背面を通るライン】「足の裏〜ふくらはぎ〜大腿の裏〜仙骨〜脊柱起立筋群〜後頭部〜頭皮〜おでこ」まで。

【表層の前面を通るライン】「足の甲〜スネ〜大腿四頭筋〜AIIS(骨盤の前面上部)、恥骨〜腹直筋〜肋骨・胸骨〜胸鎖乳突筋〜頭」まで。など。(下の図1を参照ください。)

【図1】

  • 身体の構造を形作る代表的な膜の繋がりがいくつか存在しています。

代表的な筋膜のラインの内、表層にある2つ(赤線と青線)を絵で描いてみました。

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・青色の線(表層の背面を通るライン):「足の裏〜ふくらはぎ〜大腿の裏〜仙骨〜脊柱起立筋群〜後頭部〜頭皮〜おでこ」

・赤色の線(表層の前面を通るライン):「足の甲〜スネ〜大腿四頭筋〜AIIS(骨盤の前面上部)、恥骨〜腹直筋〜肋骨・胸骨〜胸鎖乳突筋〜頭」


もちろん、これら以外にも身体の深層を形作る膜の繋がりがありとても重要な役割を果たしています。

「脚の内側(内転筋)〜内臓空間〜口の天井あたりまで」「鼻の奥の骨〜大脳鎌(脳の中の大脳を縦に仕切っている膜)〜首と頭の付け根〜背骨の最深部の膜」など。


その他にもいろいろ重要な膜の繋がりはあるのですが、あらゆる筋膜の繋がりを全身の調和につなげ身体を統合していくという目的にまで達すると、一般的な整体などでは扱えずロルファーの力を借りることが必要となるでしょう。

 

図1の2つの筋膜ラインは、互いにバランスを取りあっています。

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赤色の線が縮むと前かがみになるでしょう。そのとき(重力の中で立つためには)青色の線を縮めてバランスをとらなければ倒れてしまうことがイメージできるでしょうか?

「倒れないようにでお互いに補い合い、バランスをとり合っている」


それはつまり、人生の出来事(ケガや手術など)で起きた筋膜の歪みを補うために、別のどこかを縮めることで対処してきた。どこかを「縮める」ことで重力に対応しているということです。

つまり、人はこれまでの人生で「縮めて圧縮されてきている。その負荷がどこかに集中している。」と見ることができます。

圧縮からの解放には、筋膜のラインを考慮し、全身のバランスを取りながら徐々に変化を積み重ねていくという手続きが必要になってくるのです。

 


筋膜をテンセグリティモデルの糸、骨を棒と考えると人体のモデルとなります。この張力で全体のバランスをとることで、広がりとサポートを同時に実現していることが重要な視点です。

 

  • ロルフィングの『レシピ』を使うことで、人体の歪みの回復と、調和を可能にしています。

ただ単に筋膜のつながりを知っているだけでは、身体の再構造化はできません。それを可能にしているのがロルフィングの『レシピ』です。

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単に筋膜の繋がりやテンセグリティモデルを基に身体を操作してみたところで、調和を得る素晴らしい結果を得ることは難しいでしょう。

どういう順番に、どの筋膜ラインのバランスを取っていくのか?
重力の中で調和と変化を実現していくためには何が必要なのか?
考え抜かれた理論、観点がロルフィングには『レシピ』として伝えられてきました。

この人体の再構造化の設計図、青写真である『レシピ』を十分に理解し、身体の構造化を論理的に実践しているのがロルファーなのです。

人体の再構造化の設計図である「レシピ」を十分に理解したロルファーは重力と調和した身体への『再構造化』を担うスペシャリストといえるでしょう。

 


■筋膜の『隔てる』性質を利用する。

  • 筋膜は別々の組織を分ける役割を担っています。例えば、隣り合った別々の筋肉を分ける。
  • 手術や事故、身体のくせなどで、この筋膜が癒着し滑りが悪くなっています。この癒着を剥がし、スムーズに隣り合う組織が動けること、これが問題の解消につながります。

画像は脚の断面図です。筋肉を隔てている白く見える線が筋膜です。この癒着がなくなるとスムーズな動きや姿勢につながり、負荷は分散されていきます。


 手技によるセッションの違い

■手技によるアプローチの違い

  • 一般的なロルフィングの手技の場合 

強い持続圧で皮膚をスライドさせる:私の手技ではありません。

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目的とする筋膜を物理的な力で伸ばします。具体的には露出した素肌に肘や拳で触れ、対象とする筋膜の層(深さ)まで圧をかけてからスライドさせます。このため、痛みを感じることもあるようですね。


ロルフィング創成の初期の時代には『痛い!』ということで有名だったようです。その痛みと引き換えに効果を!という風潮があったようですが、現在ではロルファーの手技も多様化しています。

しっかりとした圧でも痛みのないようなワークをされる方もいるようですし、 次の2つに挙げるような軽く触れるだけで変化を促す手技を使うロルファーもいます。ご自身に合うロルファーを探されると良いと思います。

 

  • モティリティワークの場合

軽く触れるだけ:わたしはこの手技も使います。

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軽く触れるだけで、目的の層(深さ)にある対象の筋膜に気づきを与え変容を促します。これには技術が必要なのですが(ここでは触れません)筋膜の知覚の仕組みを利用しています。


筋膜は筋肉とは違い自らを動かすという運動神経は通っていません。しかし、知覚をする感覚神経は豊富にあると考えられています。この感覚神経にアプローチすることで筋膜のトーンを管理している脳幹へアクセスすることができます。この気づきを与えられることで身体は筋膜のトーンを調整する自己調整の能力を発揮し始めます。

 

  • 「Yielding Work(イールドワーク)」の場合

軽く触れるだけ:わたしはこの手技を近年ベースにしてきました。現在では同じく軽く触れるだけのワークですが、バイオダイナミクスの影響を大きく受けています。

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私のワークでは、上記のモティリティワークも同時に使いますが、メインではYielding Work(イールドワーク)をベースとしています。こちらでは、細胞の生命活動の仕組みを主に利用しています。


人間の動作を研究してみると、押す/引く/伸ばす、などあらゆる活動のベースとなっている動きがあります。それが重力に「委ねる」という動作です。これがまずはじめに行われ、その次に、押す/引く/伸ばす、などの活動が有効に行われます。この委ねるという動作が十分になされない時、その次に行われる活動は効果的に行われません。

また、細胞の活動を観察すると、やはり重力に「委ねる」という動作が始めに行われます。細胞を培養する時、まず接地面が必ず必要です。そして、そこから広がるという動作をしてから生命活動が行われます。この接地して広がるということができない場合、その細胞は死んでしまうそうです。

これらを応用したワークがYileding Work(イールドワーク)です。重力に委ね、広がりを持つ時、身体の圧縮は解放されていき均質になっていきます。このとき、あらゆる関節、や組織にはスペースが生まれ、揺らぎのある変化を待つ準備の状態となります。そして、身体は自ら調整し始め、生命のシステムの中で活動に最適な位置を見つけていきます。

これがロルフィングのレシピという基盤の上に成り立つ時、セッション中はもとより、重力の中、日々の生活の動きの中で身体は脳とのコミュニケーションのなかでさらに洗練された調整がなされていくのです。

 

 ロルフィングの問題解決への道

■ロルフィングの基本的なアプローチ その1:『コアの重要性』

  • 表層とコア(深層)とは?

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・コア(深層)とは、字の如く「身体の深いところにある組織」です。

体幹(背骨など)に付着している筋肉や、内臓空間を形作る組織、その中身である内臓など、身体の深層に位置している組織のことをコア(深層)といいます。

※コアの筋肉は姿勢を維持するために適した、疲れにくい筋肉です。コアの筋肉は鍛え上げるというより、活性化している、気づきがある、目覚めていることでその能力を発揮します。

※コアは存在(being)の仕方に関わる領域で、コアの肉体が変わると、この世の佇まい、居心地に変化が現れてくるといわれます。

*たとえば、腹が据わる、呼吸の安定、胸の広がりなどは安心感や落ち着きなどに繋がる。


・表層とは、「体表に近いところにある組織」です。

手足や腹直筋、大胸筋など体表に近く、鍛え上げることが容易です。

※表層は動作(doing)の仕方に関わる領域で、何かを「する」ことと関係しています。この領域の変化はこの世界との関わり方に変化をもたらすといわれます。

*たとえば、手で押しのける=Noと言えること。リーチ(差し伸べる)する=求める。引き寄せる=手に入れる。など

  • 表層と、コア(深層)を分けて考える人体のモデル

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2本の円筒をイメージしてください。2重の円筒で内側がコアで外側が表層。

サランラップの芯のような。。 1本は内側にその外側にもう一本がある。つまり2重の円筒です。

内側がコア、外側が表層と考えてください。

このような構造を人体の表層の組織、深層の組織のモデルと見ます。

  • コア(深層)の目覚めには、表層の広がりと柔軟性が前提条件

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深層の組織が目覚めるには、まずは表層の組織が広がりスペースができることが必要です。

テンセグリティモデルをみてください。これをぎゅーっと外から力を加えて(周囲から握りつぶして)縮めてしまったとします。糸の張力のバランスは均一ではなくなり、弛緩してしまいます。これを前出の2本の筒(コアと表層)に当てはめると、外側からぎゅーっと縮めているのが表層の組織、その内側のスペースがなくなり弛緩したり固まったりして機能しなくなっているのがコア(深層)の組織。これがモデルです。


つまり、深層のテンセグリティモデルが張力を回復し、適度なトーンで構造を支えるためには、 その周りのスペース(表層)が広がっていることが条件となります。

(表層の筋肉が太く短く硬いと、その内側のスペースはなくなり深層の筋肉は身動きがとれなくなってしまいますよね。)

そのために、ロルフィングのセッションでは表層のワークの後に、コア(深層)にアプローチしていきます。
(表層:セッション1〜3、深層:セッション4〜7)

  • 表層を解放し、コア(深層)を目覚めさせる!

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ここが特徴的だと思います。ロルフィングでは、「表層の筋肉は柔らかく柔軟に、コア(深層)の筋肉は適度なトーンを持ち目覚めている」ことを目指しています。

一般的な整体などのアプローチでは、身体をブロックを積み重ねたものとみなす傾向があり、 表層の筋肉を鍛えて頑丈な支えを作るという発想があるようです。これは、ロルフィングの見方とは真逆です。

  •  コア(深層)の筋肉には適度なトーンが必要

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コア(深層)の筋肉は「鍛える」というより「目覚める」とか「活性化させる」と表現する方が正しいかと思います。

表層の筋肉を強くするには鍛えて太く短く硬く頑丈にしていくことになりますが、 深層の筋肉は鍛えて太く大きく肥大させていくというより、「そこに意識が向いていること、気づきがあること」などが大切になってきます。

そこに注意が正しく向いているか、自分自身では(パターン外の動きをすることが難しいため)なかなか気づきにくいところですので、反復運動のパターン化されたトレーニングではなかなか鍛えにくいのではないでしょうか?

ですので、ロルファーなど第三者による観察とアドバイスが有効になってきます。 もちろん、マッサージベッドでのタッチによるワークでもこの気づきは増していきます。

  • コアを重要視する理由

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なぜなら、深層の筋肉は背骨など体幹に直接付着しています。

ですので、体幹(深層)の筋肉が適度なトーンであることは、偏った負荷がかからない健康な状態を保つことに繋がります。

(※負荷がかかるところとは、動きのないところです。人は生きています。日常では常に動き、一見静止しているように見えても常に身体の中は動き続けていますし、姿勢の維持のために微調整をし続けています。そのとき、動きの伝わらない部分があったとしたら、その周辺に動きの負荷が余計にかかってしまいます。そのため、適度なトーンがあり、動きの伝わる状態が健康には必要です。)

また、深層の筋肉は姿勢を維持する疲れにくい筋肉です。ここが活性化して目覚めていることが体幹の支えとしての条件となります。

・ずーっと頑張って使う類の筋肉の使い方は表層。
・深層は適度なトーンが得られれば、自然な姿で姿勢を維持できる強くて疲れない長持ちの筋肉。

(表層の筋肉は疲れやすく長持ちしないため、姿勢を維持することにもエネルギーが必要となってしまいます。)

つまり、表層の頑張って維持しなければならない筋肉ではなく、深層の姿勢を維持する疲れない筋肉の適度なトーンが保たれることが姿勢の維持のポイントです。

 

 大腰筋と歩行

■大腰筋

コア(深層)の非常に重要な筋肉である「大腰筋」を見てみましょう。重要な要素として下記があります。

  • 『腰椎』:腰痛の改善に関わる重要な要素です。

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大腰筋は脊柱に直接付着し、多裂筋、腹横筋などと協調して背骨の健康に大きな影響を与えています。

  • 『内臓』:内臓の活動にも影響を与えます。

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大腰筋の位置する腰椎からは内臓を支配する神経が多数出ています。このため大腰筋の適度なトーンは腰椎周辺の神経系に大きな影響を与え、内臓の活動にも影響を与えます。女性の場合、生理痛が楽になったというコメントはよくいただきます。

  • 『呼吸』:呼吸に影響を与えます。

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大腰筋は筋膜のつながりとしては、背骨の前面にあたります。このつながりは横隔膜と直接つながりがありますので呼吸に大きな影響を与えます。

  •  『感情』:危険を感じた際にホルモンを分泌する副腎のそばに位置します。

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危機と対面したときに起こる体の反応「戦うか/逃げるか/凍りつくか」の反応に関係したホルモンを分泌する副腎のそばに位置します。この組織周辺の筋膜トーンは感情や気分の安定に関わっているかもしれませんね。

  • 『頭』:頭の支え方に関係しています。

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大腰筋は腰椎に付着していますが、背骨の前面には強靭な靭帯があり首まで同じ筋膜のつながりがあります。このため、大腰筋の健康は頚椎、つまり頭の支え方にも関係していきます。

  • 『歩行』:身体の中心にあり、疲れにくい深層の筋肉です。

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この大腰筋を有効に使えると効率の良い優雅でラクな歩行が可能となります。

一方、表層の筋肉(四頭筋、ハムストリング、臀筋など)で歩くと、疲れやすくぎこちない歩き方になります。(歩き方の比較として、下の動画を御覧ください。)

※表層の筋肉群が硬く縮んでいる時、深層の大腰筋は活動できにくくなります。理屈は次の解説と画像をどうぞ。

 

※大腰筋は「セッション5」で扱います。その準備の段階として表層の組織の広がりがなければ、コアのスペースがなく、すぐに戻ってしまうのでセッションの中盤に扱うことになります。施術の順番にもしっかりした理論があるのですね。

 


■なぜ、表層の筋肉群を鍛えると、深層の筋肉が働けなくなるか。次の画像(大腰筋)をみてください。

  • 深層:大腰筋は腰椎〜大腿骨に付着しています。
  • 表層:四頭筋は骨盤の前面〜大腿骨に付着しています。

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このため、表層の四頭筋が縮むと鼠蹊部が広がらずに腰が引けている状態になり、大腰筋の反発力による歩行ができません。そして大腰筋は活動しづらくなり働きをサボってしまいます。前提条件として、表層の組織が柔軟で、大腰筋が伸びられるスペースが必要なのです。

⬇︎大腰筋の解剖図

大腰筋です。腰椎〜小転子についています。歩行や姿勢の維持にとても大切な役割を担っています。腰痛などの解消にもこの筋肉が目覚めていることが重要となります。

大腰筋:正面から見た図。腰椎の側面と大腿骨の内側に付着していますね。

側面から見た図。よく見ると、くの字型になっているのがわかるでしょうか?

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腰椎から大腿骨にまたがる間に、骨盤の恥骨あたりを越えています。ここが出っ張っているために、大腰筋が引っ張られていますね。

この構造をみると、歩行の際、後ろ足で地面を蹴るときに(恥骨あたりが出っ張っているために)大腰筋がストレッチされることがイメージできるでしょうか?

地面を蹴る時にゴムのように引っ張られ、足が離れると張力の復元でポンと脚が前に出る。このような効率の良い構造になっています。

 



■この大腰筋が使えている歩行と、そうでない歩行との違いを次の動画で御覧ください。

※後ろ姿ですが、腰椎〜骨盤〜大腿骨の関係に注目し、鼠蹊部あたりの伸び、一歩一歩のストライドの大きさ、大腰筋のストレッチの様子を観察してみましょう。

歩行の優雅さ、背骨の支えと伸び、どれをとっても歴然とした差がありますね。これがコアが目覚めた歩行です。

 

■この動画からロルフィングのテーマでもある「全体性」に着目してみましょう。

大腰筋の目覚めはサポートを生みだし、頭や肩首の軽やかさにつながっています。

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ロルフィングのテーマでもある「全体性」に着目してみましょう。

大腰筋の目覚めは腰椎〜骨盤〜足までのつながりを回復し伸びやかになりました。それを全体的にみると、腰椎あたりの伸びは上半身「肩〜首〜頭」の伸びにつながっていることがわかるでしょうか?

たとえ肩コリの解消のためでも肩をほぐすのではなく、上半身のサポートのために大腰筋の目覚めが必要であることがこの動画からわかりますね。

つまり、部分を見るのではなく、全体を見る必要があるのです。

 

 腰痛

■腰が痛い時、腹筋/背筋を鍛えても効果があまりないワケとは。

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一般的に、腰痛の対策として、腹筋(腹直筋)を鍛えてコルセットのような筋肉の壁を作り上げて固定することで対処しようというものがありますね。ロルフィング的な全体性という観点からみると、これはハテナ?と思えます。

  • 腹直筋(表層の筋肉)を鍛えても、、、ちょっと方向性が違いますよ。

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一般的に、筋肉のコルセットを作り上げるために腹筋や背筋を鍛えると良いとされていますが、このとき鍛えているのは表層の組織です。しかし、この部分を鍛えすぎると体内空間が狭く限定され、深層にある体を支える重要な筋膜群が適度なトーンを失ってしまいます。

腹筋、背筋を鍛えることとは、その表層の筋肉を太く短く硬くすることになります。コルセットのように腰まわりの筋肉(腹直筋や広背筋)を鍛え短くした時、腰椎はどうなっているでしょうか? そうです。圧迫されていきます。

固めて補強しているつもりが、圧迫し自由を奪っている。つまり痛みを取り除きたい腰部の「動き」がなくなっていきます。。人間は生きています。日常で動いていますので、「動きのない部分」には、負荷が集中します。これでは、解決はなかなか難しそうです。

痛みのある部分は負荷がかかっている部分、それは「動きのない部分」にしわ寄せが集中しているから。

※一方、ロルフィングでは短くしたり、圧迫や圧縮をさせることはありません。基本的に内側から広がっていく、「スペースをつくる」ことでより自由な動きがでてくる、しかも、どこかの部分でその動きが分断されたり固まったりしない状態を作っていく。という方向性を持っています。つまり、筋膜のトーンを均質化させ、どこかの部分に負荷を集中させず分散させる、全身で協調をもった動きや姿勢をとる。これが重要な特色ですね。

ロルフィングでは、腰椎の周辺の膜組織のトーンを適度にしていき、負荷の集中しない、あらゆる部分が適切に動ける自由な腰部を作り出していくことを意図しています。

 

 

腹直筋は左図のオレンジ色の部分です。この部分を鍛えて縮めてしまうと、その後、前側の赤色の筋膜ライン全体に緊張が伝わり縮むでしょう。

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そして、それを補う(重力の中でバランスを保つには)ために青色の背面の筋膜ラインを縮めてバランスをとることになるでしょうね。

特に腰部に注目すると、この表層にある筋肉、脊柱起立筋が緊張し短くなります。そうすると腹直筋、脊柱起立筋の緊張は筋肉のコルセットとして腰部を固定しますが、腰椎は圧迫されています。そして圧縮された体内空間の深層部にある多裂筋(背骨の一番深いところにある筋肉)や腹横筋(腹部の深層筋肉)は動く余地はなくなり、適度なトーンを保つことが不可能になってしまいます。

こうして支えるために鍛え上げた腹筋、背筋のコルセットは腰部の圧迫、動きの伝わらないところとなり、負荷を集中する場所となってしまうのです。

「支える」とは固めたブロックのような壁をつくるのではなく、適度なトーンの筋膜の張力によって(テンセグリティモデルのように)全身の調和により達成されるものなのです。

  • 腰椎に直接繋がっているのは深層の筋肉、これらが適度なトーンを保ち目覚めていることが大切

 

腰椎のあたりを水平面に輪切りにしてみると、解剖学上どうなっているかといいますと(下にある図をごらんください。)腰椎と「直接」つながる筋肉は、深層の組織群であることがわかります。この深層の筋膜でつながる組織が適度なトーンを保っていると安定できることが観察できます。

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主要な要素では、腹横筋、腰方形筋、多裂筋、大腰筋です。

これらは、最深の層に位置する筋膜に包まれており、互いに影響を与えあう関係性です。(ここには腹筋運動で鍛えられる腹直筋は含まれません。)(腹横筋とは腹部の最深層にある筋肉です。くしゃみや咳をするとここが反応します。)

これら最深層の筋膜につつまれたトーンを均質にし、腰部に「スペースをつくる」ことが(腰部の適度な動き、つまり負荷の分散、痛みの軽減にとって)最重要となってきます。

最深層の筋膜に自由と広がりをもった柔軟性を作る時、まず第一段階として、表層の組織群に十分な広がりと柔軟性が必要となってきます。表層の組織が硬く縮まった状態では、その内側になる深層の組織が広がるスペースが制限されてしまいます。これでは深層にワークをしても(深層の組織は身動きができませんので)意味がありません。

※腹筋運動で表層の組織である腹直筋を鍛え上げて縮めて固めてしまうことは、ロルフィングの方向性とは逆行していますね。

〜ロルフィングの戦略〜

ロルフィングでは、この深層の筋膜のトーンを適度にするために、『レシピ』を使います。(わかりやすい図は「図解!ろるふぃんぐ」ページに記載されています。)

簡単にいうと、表層の組織に柔軟性をつくる準備の段階:セッション1〜3。深層の組織の広がりと適度なトーンを作っていくコアのセッション4〜7。全身の繋がりをつくっていく統合のセッション8〜10。

これらのセッションを積み重ねることで、適度なトーンが得られるのです!素晴らしい構成となっていますね。我ながら。。

※ロルフィングでは動きのない固まったところがなくなり、動きが全身に均質に適度に伝わる状態。バラバラだった各部分が全身としてまとまりを持つように働きかけていきます。これを別の言い方をすると、全身に繋がりができてくる「統合された状態」を目指す。と言えます。

 


■腰が痛い時、腰を揉むのではすぐに元に戻るワケとは。

  

腰の痛みの対処には背中だけを揉んでも解決しません、お腹側の筋膜のトーンも考慮せずには解決できないということです。

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下の図を見ると、「背面と前面は分かれていない」ことがわかります。よく見ると、背面の組織と前面の組織は、同じ筋膜に包まれ、腰椎を包んでいます。つまり、お腹は背中と繋がっており(というより、一体ですね)分けられないのですね。

 

図は腰椎レベルで水平に輪切りにしたときの解剖図です。下が背中、上がお腹です。筋膜のレベルではお腹と背中はひとつながりなのがわかりますね。


 座骨神経痛

座骨神経痛の解消には、梨状筋のトーンを適度に回復させることです。(多くの場合、梨状筋が座骨神経を圧迫することが原因となるからです。)しかし、これも梨状筋だけに注目していては解決しません。やはり全体を考慮する必要があります。

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もし仮に、梨状筋だけを緩めて一時的に座骨神経痛が解消してもすぐに元に戻るでしょう。なぜなら、身体は重力の中で最善のバランスをとっていますから、一部分だけ変えてももとのトーンに戻るしかありません。解決のためには、全体が協調するトーンを探す必要があるのですね。ロルフィングでは主に「セッション6」で梨状筋を扱います。

 

⬇︎座骨神経と梨状筋の解剖学

「梨状筋」とは図の赤く着色されたお尻の筋肉です。仙骨と大腿骨(大転子)をつないでいます。骨盤の安定には欠かせない重要な筋肉です。主に「セッション6」で扱います。

図の黄色く着色されているのが「座骨神経」です。出口にある水平方向に伸びたお尻の筋肉「梨状筋(piriformis)」のトーンがとても重要です。この筋肉の緊張度が高いと、座骨神経を出口の部分で挟み込んで圧迫してしまうのです。

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次の図に梨状筋が赤く着色されていますが、座骨神経痛の原因として最も考えられるのがこの梨状筋が硬く緊張していることです。

硬いと、どうなるか?先の図の黄色く着色された座骨神経をみてください。出口である梨状筋の下を通っていますね?つまり、梨状筋が緊張していると、座骨神経を挟み、神経を圧迫してしまうのです。

この神経は足の先まで通っていますので、その間に痛みを引き起こします。が、問題はその部分ではなく、お尻(梨状筋)のトーンだったのです。

  


骨盤を支える筋肉群。。背面だけでもたくさんありますね。この多数の筋肉群が協調してバランスをとっていることを考えると、「梨状筋だけ」を緩めてもバランスの維持のためにはすぐ元に戻ることが理解できます。「部分ではなく、全体を考慮する。」ロルフィングの原則です。



■梨状筋の解放

 

「梨状筋」だけ緩めてもすぐ戻ってしまうので意味のないことが解剖図で想像できましたね。

ここで前出「大腰筋」の解剖図を思い出してみましょう。

  • 梨状筋:仙骨〜大腿骨に付着している
  • 大腰筋:腰椎〜大腿骨に付着している

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両方とも体幹(背骨、仙骨)から脚にくっついてますね。つまり、双方とも体幹の安定に重要な深層筋であることが言えます。お互いのトーンは骨盤、背骨の安定に相互に関与し、一方だけ考慮していてもバランスは整いません。

梨状筋の解放には(対となってバランスを取っている)大腰筋のトーンの回復が条件になってくるのです。

もちろん、その他にも骨盤周辺の深層筋の全体がトーンを回復することが必要となってきます。 たとえば、骨盤底のトーンに重要な役割を与える深層筋「内閉鎖筋」(セッション4で扱います。)も大腰筋や梨状筋に影響を与える対となってバランスを取っている深層筋です。

骨盤周辺はロルフィングのセッション4、5、6を中心に整えられていきます。
・骨盤前面下方 :内閉鎖筋(セッション4)・骨盤前面上方:大腰筋(セッション5) ・骨盤後面:梨状筋(セッション6)

 

 ストレートネック

■ストレートネック

 

単にストレートネックと言っても、首だけに着目していては解決しないでしょう。次の「頭痛、肩こり」の項目で挙げたように、肩首や頭のバランスには様々な要素があります。土台となる下半身から、表層や深層の筋膜まで、様々なレイヤーのトーンを整えていくことが必要となります。

 

 頭痛、肩こり

頭痛や肩首のコリの解消について、様々な要素がありますが順にならべてみましょう。

 

  • 頭の支え方

頭の支え方が、肩首の負担、コリに関係していることが言えます。

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成人の頭の重さは体重の約10%ほどですので、体重50kgの人で頭の重さ5kgほどになります。

人はいつもボーリングのボールを肩首で支えているようなものでしょうか。

ラクに頭が支えられるように、バランスの良い体が必要なことがわかりますね。

 

  • 腕の使い方

肩コリには腕をどう使うか、肩甲骨の位置や腕の使い方も関係しています。

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解剖図を見ると「腕」は「肩甲骨」についています。

そして、「肩甲骨」は(腕以外には)どの骨についているかといいますと、「鎖骨」だけです。 肩甲骨は肋骨の上にポンと乗っかっているような構造をしているのですね。

つまり、肩をすくめる状態や、腕をリラックスできない状態を日常的に維持している姿勢では、首や背中の筋肉を使うことになり負担をかけコリにつながります。 

 

「肩甲骨」です

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肋骨の上にポンと乗ってるだけですね。

「鎖骨」です。

「上腕骨」です。

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肩甲骨からぶら下がってます。腕をあげるときに肩をすくめると、背中とか首の筋肉(僧帽筋など)に負担をかけますね。

「僧帽筋」です。

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肩こりでよくあるカチカチになってる筋肉です。表層の筋肉で、頚椎や後頭骨〜肩甲骨にもついていますね。背中の広い範囲にも付いています。

腕を上げるとき、解剖学を知らない方はよく肩をすくめてしまいます。すると、肩首背中の筋肉を余計に使うことになってしまいます。


  • 下半身からのサポートが前提条件となります。

大腰筋」の項目(動画)で説明しましたように、サポートの充実は肩首の軽やかさにつながります。

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サポートが十分でないと、上半身で頑張って(倒れないように)補う必要が出てくるため、肩首の解放はできません。

また、筋膜の繋がりにより大腰筋の適度なトーンは背骨の前を通って首にまで影響を与えています。

 

  • 目の使い方

目の使い方は肩こりにもつながります。目の動きは「頭下筋」(頭の支え、背骨の健康に重要)と連動しているためです。逆に肩こりは目の疲れに影響を与えるとも言えます。

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試しに後頭部つ首の付け根に手を触れて、目で左右を見てみましょう。

奥深く(後頭下筋は頚椎と後頭骨に直接付着しています)で筋肉の動きがあることが感じられるでしょうか?ここを動かさずに目を動かすことはできないでしょう。

 

  • 後頭下筋

頭のバランスと背骨周辺の緊張に重要な影響を与えています。

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このエリアには圧力を感知する「感覚受容器が集中」している箇所で、頭の支え方にとても重要な役割をになっています。

ここが硬く緊張していると、「背中全体が緊張」してしまうため、背骨の健康にもとても大きな影響を与えます。

目の使い方も影響を与える箇所です。

このエリアの筋膜に適度なトーンがあることが、健康な姿勢には必須です。

 

図は「後頭下筋」です。後頭部と首の付け根にある深層筋で、頚椎と後頭骨に直接付いています。


  • 頚長筋 

このエリアの筋膜のトーンは前面からの支え、首の伸びと頭の支えに重要な役割を果たしています。

 

 

図の赤く示されている部分が「頚長筋」です。頚椎の前面に直接ついている深層筋です。


  • 前縦靭帯 

この靭帯と筋膜の繋がりで頚長筋、横隔膜、大腰筋などが影響し合っています。背骨や頭の支えにも大きな影響を与えています。

 

 

図は左を向いている背骨(胸椎)です。背骨の前側の白い部分が「前縦靭帯」で、背骨の前面を(尾骨〜仙骨〜腰椎〜胸椎〜頚椎まで)つないでいる靭帯です。

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※余談ですが、背骨から水平方向に出ている骨は肋骨です。この関節部分に着目してください。椎骨と椎骨の関節部分にジョイントしていますね。

呼吸で息を吸うときを考えてみましょう。息を吸うときには肋骨が引き上げられます。

そのとき、ジョイント部分で回転しますが、肋骨の断面は円形ではなく楕円形をしていますので、椎骨間が少し広がります。

つまり、正常な呼吸では呼吸により椎骨間がマッサージされ代謝を助けているのです。

 


  • 胸鎖乳突筋

表層の筋肉で頭蓋の乳様突起から胸骨、鎖骨に付いています。ここが過剰に働いていると肩こりや頭痛の原因となります。

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ここが緊張していると頭のバランスが崩れ、他の深層の筋肉が頭を支えるために過剰に働くことになります。

特に、その内部にある斜角筋が頭の支えに参加しなければならなくなり、呼吸が浅くなったり、肩こりに繋がります。  

 

図の赤い部分が「胸鎖乳突筋」です。


  • 斜角筋

頚椎〜肋骨一、二番についており、呼吸で息を吸うときに肋骨を引き上げて補助します。肩こりは呼吸にも影響をあたえています。

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ここは本来頭や姿勢の維持ではなく、息を吸うときに肋骨を引き上げる役目を担っています。

しかし、姿勢が崩れ頭のバランスが崩れていると、ここが代わりに働かなければなりません。すると余計な仕事が増えるので硬くなり肩こりにもつながります。

本来の仕事である呼吸の補助が十分に機能できるように姿勢のバランスがとれ、ここが解放されていることが必要です。

 

図の赤い部分が「斜角筋」です。


  • 胸郭内部の筋膜のトーンの回復

胸郭が潰れて固まっていると、頭はサポートを得られず安定できません。(安定を得るために肩首の筋肉を過剰に使いコリに繋がります。)

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肋骨内部の筋膜のトーンの回復が必要です。

例えば、心臓は肋骨内部にありますが、この心臓と肋骨内の上下左右に筋膜の繋がりがあり、ハンモックのように支えられています。

これが柔軟性を取り戻すと胸郭内の緊張が解放され、胸の広がりと柔軟性を取り戻します。

広がりを取り戻した胸郭は頭の支えに参加することができ、余計な仕事をしていた肩首の緊張を解放します。

 

 

単に肩こりといっても様々な要因があり、肩だけほぐしてもすぐに戻ること。全身を扱いバランスを整える必要があることがわかりますね。

 

 ※ここに挙げたものは一部です。ロルフィング10シリーズでは全身をバランスよく扱っていきます。

 皮膚のツヤ、シワ、たるみ

身体全体のトーンが整っていくと、皮膚にかかる重力の力も変わってきます。ちょうど良いトーンの皮膚は見た目も若く見えることはあると思います。例えば、顔の印象について、ちょっと実験してみましょう。

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立ったままお辞儀をするように頭を下げ、顔が地面と平行になったときの顔を鏡に写します。このときの顔はどんなでしょうか?

(皮膚がたるみ、老けて見える。。自分の意外な一面を発見してしまいましたね。。。)

次に、床に仰向けに横たわり、顔が天井と平行になったときの顔を鏡に写します。このときの顔に違いはあるでしょうか?

(安心しました!皮膚は重力に従い、ハリのあるツヤツヤな肌。。若く見えますね。)

重力により、顔の肉が引っ張られる方向が変わると、ずいぶん印象が変わることかと思います。

ロルフィングを受けることで重力下で身体がバランスされてきたとき、顔の印象が変わってくることもあるかもしれませんね。

 

 日々の精神的疲れ

ロルフィングでは構造を扱い、心理や感情は扱いません。が、身体の変化はこころにも影響はあるかもしれません。身体からのアプローチで心理への変化が出てくること、その実際の経験をエクササイズを通して感じることができます。実際にエクササイズを一つご紹介しましょう。

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エクササイズ:ゆっくり周りを見渡します。目が行きたいところ。。
(ただし、人によっては見るという動作が苦手だったり何らかのトラウマと結びついている方もいると思います。その場合は、このエクササイズはしない方がよいでしょう。他のものを試してください。)

考え事や想像はせず、(周りの状況を確認するかのように)現実をただただ見ます。今、ここへ帰ってくること。。。気になるもの、好きな物を3つみつけてください。ゆっくりと、です。(身体は急なスピードで変わりません、私たちはスピードの速い情報化社会で生きていますが、身体は太古のリズムを変わりなく持つ自然の一部なのです。)

。。。

いかがでしょうか。気持ちが少し落ち着いていませんか?
想像や感情、思考の世界ではなく、今、ここに帰ってくること。そのエクササイズです。今は、何も起きていない、安全で大丈夫な環境にいる自分。

考え方を変えたり、感情を浄化したりしなくても、その土台である身体へのアプローチで心理的な変化も生まれる可能性はあるのですね。


これはSE(ソマティックエクスペリエンス)というトラウマワークで使われる神経系のバランスを整えるエクササイズのひとつです。他にも5つほどのエクササイズと神経系のわかりやすい解説の書かれた電子書籍があるので、興味のある方は読んでみてください。サイトのURLは「http://ratik.org/4678/907438135/」です。

 


 脳による学習:基本的アプローチ(その2)

■ロルフィングの基本的なアプローチ その2:『脳による学習』

 

ロルフィングでは、「姿勢、動作」には脳の学習という面が大切な要素として存在します。また、わたしの手技「Yielding Work」は「軽く触れるだけ」で変化を促しますが、これも脳の調整能力が関係していると考えています。

  • 脳による学習、姿勢を維持する脳の使い方

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脳といってもいわゆる「思考」ではありません。思考は脳の「大脳新皮質」で行われますが、身体の調整はここではおこなわれていません。

身体の調整を無意識のうちに司っているのは、より古い脳の部位「脳幹」です。ここにアクセスすることが大切です。

それには思考ではなく、「感覚」によってアクセスすることができます。

  • 気づきと、動きの関係、脳のフィルターを変える

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気づきと動き、パターン。

私たちは生きていくために、あるパターンを作りそれをなぞって暮らしています。

例えばお箸を使う時、どうやって動かすか毎回考えて動かしませんよね。動きのパターンをプログラムしそれを繰り返します。

そのとき、癖や過去の経験などから解剖学的にムリのある動作が混ざります。

これが、動きのパターンです。

このパターンを変えていく時、どうするか?

動きを調整している「脳幹」にアクセスします。その方法は「感覚」を使います。

気づきを持って、ゆっくりと動かすこと(または、わたしの手技のように「軽く触れる」こと)で新たなパターンを提案します。そして、それを身体(脳)が採用するかどうかはあなたのシステム次第です。こちらから押し付けることはできません。


そして、「感覚」にも癖やパターンがあります。

人体には感覚受容器が無数にありますが、すべての感覚を気づきのレベルにまで上げてはいません。 脳の気づきのレベルにまで上がる前に、フィルターをつくり必要なものだけ使っています。

(すべての感覚受容器からの感覚に気付いてしまったら、、圧倒され大変なことになりますよね。。)
(また、トラウマなどによりある部分の気づきが抜け落ちていることもあります。)

人により感覚への気づきの繊細さには差がありますが、
これも気づきを向けることや、繊細なタッチのワークを受けることで変化していくことができます。

  • ムリやり伸ばすのではなく、待つことが必要

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ロルフィングで扱う動きは、一般的なエクササイズのような反復運動で「鍛える」ものとは違います。

鍛えるのではなく、脳による「学習」です。

ですので、ただのなにげない反復運動ではなく、
注意深く感覚に注意を向けゆーっくりと動かすこと、特に動き出しに注意を向けること、が大切となってきます。

身体が入力された新しい情報を吸収し統合するためには、急な動作や既にもっているパターン内の動作からではできません。

ゆっくりと注意深く、感覚を大切にすることが重要です。

そのとき、パターン外の動作は自分一人ではできません。
持っているパターンをなぞるようにプログラムされているからです。そのレールから外れるためには、第三者の観察の目と新しい動きの入力(脳への提案)が必要です。

  • セルフイメージ、イメージと自分の身体の関係

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わたしたちは自分自身はこんな人。というように自分に対するイメージをもっていますね。これがセルフイメージです。

でも、それは自分の思い込みなどで作られた「イメージ」でしかなく、実際のわたし自身とはかけ離れたものかもしれません。


同様に、自分自身の身体に対しても、思い込みからの「イメージ」を持っています。これは、実際の身体の構造と一致していないことが多々あります。

この不一致のために姿勢や身体の使い方にも現実の肉体とのギャップができています。

例えば、脚はどこから生えているのか、首はどこまでなのか、このイメージが現実からズレているとそのズレのまま動作しているので効率を失い、負担をかけていることがあります。

このセルフイメージと現実が近づいた時、姿勢や動きに反映されていきます。

そのために、解剖学的な知識や身体のイメージなどをセッション中に提案することがあります。

 

 姿勢を維持する脳の使い方

■脳による学習、姿勢を維持する脳の使い方

 

ここで、「姿勢を維持するための脳の使い方」を考えてみましょう。

 

  • 一般的にありがちなのは、「常に背筋を伸ばすように意識する。常に気をつける。」??

でも、これムリですよね。皆さん経験があると思います。

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気をつけている時だけはいい姿勢ができるけど、気をぬくと元に戻ってしまう。常にいい姿勢であるように気をつけ続ける、、これをできる人はいないでしょうね。

 

  • 身体を無意識のうちに自己調整しているのは『脳幹』

無意識に姿勢を制御するために「脳幹」にアクセスします。それには「感覚」を使います。

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脳の構造をみてみましょう。「感覚」「感情」「思考」を扱う3つの構造からなっています。

『大脳新皮質』上の例でみた、常に姿勢を正すように気をつけるというのは「思考」ですね、大脳新皮質を使っています。ここは思考を扱い、生命維持のために無意識に身体を調整しているところではありません。

『脳幹』とは爬虫類脳とも言われる最も古い脳です。ここは「無意識に」身体の調整を行う部位です。ここにアクセスすることで無意識のうちに身体の姿勢を調整する能力を高めることができます。

 

  • 脳幹と「感覚」の関係

脳幹に「言葉」や思考は通じない。

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無意識のうちに常によい姿勢を維持したい。それには「脳幹」に語りかけることが必要ですが、言葉や考えでは「大脳新皮質」にアクセスすることはできても脳幹には届きません。

もっとも原始的な脳の部位「脳幹」にアクセスする方法として、「感覚」を使うことができます。


しかし、大脳新皮質:思考、意識することが役に立たないわけではありません。

感覚を使って脳幹の学習をするとき、感覚に注意を向けることが必要です。そのとき、意識的に感覚に注意を向けるというその動作の方向づけには大脳新皮質を使っています。注意を向けること、学習しようと意志すること。そこで人間の大脳は役に立ちますね。

つまり、意識の使い方ですね。

 

  • 「触れる」ことと脳の関係、身体を内側から変化させる

軽く触れるだけでも身体の変化は促せるのです。

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脳幹が姿勢の制御に重要な役割を果たしていることがわかってきたでしょうか?

わたしの使う手技「Yielding Work」のように「軽く触れるだけ」の手技でも変化は促せるのです。

これは、一般的なロルフィングの手技(強い持続圧をかけ、素肌をストロークして伸ばす)とは違います。

軽く触れるだけで身体の知性にアクセスすること、身体自身が内側から変化をすること、その方法はより身体の意志にそったワークと言えるでしょう。

 

  •  パターンには自分では気づけない、第三者の助けを借りて気づきを得る

自分でどう上手く動かしているつもりでもパターンの「レール」から外れることは至難です。

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日常を生きるために脳はパターンを作ってくれています。自分でどう上手く動かしているつもりでもパターンのレールから外れることは至難ですので、気づきを与えてくれる第三者の存在が必要です。

例えば、両足を肩幅くらいに広げて立ち右足から左足へ「まっすぐ水平に」体重移動をします。そのとき、自分ではまっすぐ水平に動かしているつもりでも、右側の脇を少し固めて動かしているかもしれません。それは、パターンの中の動きですので、自分では気づけないのです。

しかし、解剖学を理解し機能的な動きを提案できる第三者の観察の目を借りて動きのパターンを変えていくことができあます。より効率良く、優雅に負担なく。
そして、その動きの「提案」を吸収し、それを選択するのかどうかは身体が決めます。

必ずこちら側の言うことを利かすことはできません。提案された動きを身体が使うかどうか、それは身体の選択です。 あるものは失われ、あるものは残ります。

ロルファーが身体を変形し矯正していくのではない、変化とはクライアントさまの命のシステムに委ねられています。

 

 脳のフィルターを変える

■気づきと、動きの関係、脳のフィルターを変える

 

さて、「感覚」のクセについて考えてみましょう。

 

  • 感じ取ることのできる感覚の個人差。

人体には無数の感覚受容器があり、脳に刺激を送っています。なぜ感覚を感じることに個人差があるのでしょうか? 

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視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚。。そして、人体には無数の感覚受容器があります。たとえば皮膚の感覚、身体中に感覚受容器があり感覚を感じ取ることができますよね。

人は皆、この感覚をもっています。誰でも感覚を感じることはできます。しかし、その繊細さには得意不得意があります。セッションをしていても身体の変化を感じにくい人、少しの変化でも繊細に感じ取ることができる人がいます。

この差は何でしょうか?同じ人ですので感覚受容器はもっているのに。。
これには脳の構造とパターン、フィルターが関係しています。

 

  • 脳による行動のパターン化

 生きるために、パターンをなぞっている。

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脳の構造として日常を生きるためには行動のパターン化をして効率よく行動する必要があります。

例えば、お箸を使うのにいつもいつも指の動作を考えて動かしていたのでは大変ですよね。動かし方のパターンをつくり、それをなぞって人はいきています。

 

  • 感覚のフィルター

 行動のパターン化と同様に、脳は感覚の感じ方にもパターンを作ります。

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考えてみてください。無数にあるすべての感覚受容器の感覚を四六時中感じてしまっては。。圧倒されて大変すぎですよね。。この無数にある感覚のうち、役に立つものをパターン化して日常で不必要とされたものは感じないように、わたしたちは感覚の「フィルター」を通して世界を感じているのです。

つまり、感覚は実際にはある、のに脳によるフィルターのパターンの差のために個人による感覚への繊細さにも差が出ているのです。

 

  • パターンの変化、洗練されていく脳と身体

  感覚への気づきを増し、学習していくこと。年を取るほどに洗練され増していくていく力。武道や舞のように。

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では、鈍感な人は何も感じられないのか?というとそんなことはありあません。そもそも、鈍感と決めつけてしまうことには意味がないです。ただのこれまでのパターンだったというだけですので。

これには、感覚をみることになれていく、訓練されていくほど繊細な感覚を感じる能力は高まっていきます。

これは、救いでもあるのではないでしょうか?なぜなら、年を取るほど衰えていく筋力とは違い、学習し続けられる身体の力なのですから。

 

■ムリやり伸ばすのではなく、待つことが必要

  • ゴルジ腱器官 と筋紡錘

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*ゴルジ腱器官:筋肉の張力をモニターしている感覚受容器です。骨と筋肉とのつなぎ目にある腱の中にあります。

* 筋紡錘:筋肉の長さの変化をモニターしている感覚受容器です。筋肉の中にあります。

  • ストレッチの方法(その1)

上に挙げた「ゴルジ腱器官」「筋紡錘」のように、筋肉の張力や伸びをモニターしている感覚器官を利用します。ストレッチの限界まで行かず、その手前で時間をかけて待つ。そしてセンサーの基準値を少しずつ変えていきます。

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これらの役目を簡単に言うと、筋肉をストレッチしたときにどこまで安全に伸ばしてもいいのかをモニターしています。

(もうこれ以上ムリ、なときには痛いですよね。安全のためにここまでしか伸ばしたらダメですよ。という指令がきているのですね。)

※しかし、このどこまで伸ばして良いかの基準は変えることができます。

ゆーっくりと伸ばして、限界まで伸ばさず、その手前の気持ちのいいところでしばらく待つのです。 すると、その閾値が少し変わり、伸ばせる領域が広がります。


ストレッチのイメージとしてはゴムを伸ばして強制的に伸びしろをつくるのではなく、 筋肉のストレッチ具合を管理しているセンサーに語りかけ、ちょっとずつその限界値の場所をずらさせてもらう。そんな感じでストレッチしてみてはいかがでしょうか?

このとき、十分に時間を取ることと呼吸を詰めないこと、呼吸の振動が全身に伝わるのを待つ感じでやると良いと思います。


※様々なストレッチの方法があるかと思いますが、ここでは限界まで伸ばすのではなく、その少し手前て待つことの効果を提案したいと思います。

  • ストレッチの方法(その2)

伸ばそうと頑張ると、無意識のうちにそれに抵抗する筋肉を一生懸命使っていることが多々あります。ゆっくりと待つことで抵抗している筋肉の緊張を手放していきます。

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※しばらく待つことで「拮抗していた他の筋肉」のストッパーが外れていく効果があります。

ストレッチの限界まで行かず、その手前で時間をかけて待ちます。 緩めたい対象の筋肉以外にも緩められるところに気付いたら、順次その緊張を手放していく。どこかを動かしたい衝動がでてきたらそれに従う。そんな方法を試してみてもいいでしょう。

伸ばしたい筋肉に抵抗していた筋肉がゆるみ、伸ばしたい対象の筋肉だけではなく、全身に効果が波及していきます。

  • バランスを司る器官

編集中〜〜

セルフイメージ、イメージと自分の身体の関係

  • セルフイメージと身体構造
  • イメージと身体の動き
  • 思考と現実
  • ボディワークの現場から

 編集中〜〜


■世界観が変わること、その考察

 

ロルフィングのセッションを受けると、新たな気づきを得たり、ご自身の世界観が変わる、というような報告を受けることがあります。それはどういうことなのか、真実はわかりませんが考察してみることには価値があるかもしれません。

 

  • 感情がでてくることがある
  • ああ、そうなのか。という体験
  • 自分の存在、純粋性。
  • 振り子と、センター。中心にいること。
  • 感情や思考、うらみや自己否定、そんなものは自分の「本質」とは関係がなかったんだ。

つづく〜〜

 

 ハート(心臓)の電磁場フィールド

ハート(心臓)の周りには電磁場のフィールドが生成されています。

それは、脳の5000倍ほどのパワフルなものです。

 

この事実を知ってみると、、身体に対する向き合い方、感じ方、振る舞い、安心感、安堵、などに変化がでてくる。

そんな方もいらっしゃいます。

 

身体のイメージと現実、それを知ること、現実を学ぶこと、それはあなたの身体の変化、にも影響してきます。

つまり、あなたのこの世界でのあり方にも。

 

心臓の作り出す「場」のイメージ図(上)と、その「場」が他のハートの「場」とコミュニケーションをとっているイメージ図(下)

***

 

ハート(心臓)は、ただ肉(ミート)でできたポンプ以上の存在である。

「愛」とは、脳内科学物質の反応以上のものである。

ハート(心臓)ってパワフルな電磁場フィールドを生み出している。

そのフィールドの強さは、脳の電磁場フィールドと比べて60〜5,000倍くらい。

この”ハートフィールド”は、他の人のハートフィールドと相互にやり取りしている。

ポジティブな感情は、滋養を与えるような性質をそのフィールドに生み出す。

心臓の3分の2は神経細胞でできている。

なのでハート(心臓)の知性は論理的かつ直感的である。

人間の胎児の成長過程では、90日目に脳ができてくるけど、ハート(心臓)は20日目。

ハートは臓器のマスター(主人、王様)なのは明らかだ。。

あなたは、ハートから生きるように、デザインされているのです。ー 「愛」から。

 

***

 

心臓の解剖学、ご存知でしょうか?

セッション中お話をしていると、左にポツンと位置しているイメージをお持ちの方が多いようです。

 

真ん中ですね。(左のほうが発達してますが。)

 ハート(心臓)と呼吸、感情、歩行の関連

一つ前の記事で、ハートフィールド(心臓の電磁場フィールド)について記載しました。
今回は、心臓、それは体全体と関連している。その部分(ハート)だけを開こうとしても難しい、準備が必要なのだ、ということを解剖学の観点から見ていきたいと思います。

 

*** 

<図1>心臓は横隔膜の上に乗っており、肺に挟まれている。

<図2>心臓と肺を下から見上げた図です。


<図3>大腰筋と横隔膜は筋膜の直接の繋がりがあります。大腰筋は足からの繋がり、横隔膜は呼吸と繋がります。

<図4>大腰筋は背骨についています。背骨からは神経が出ており、大腰筋のトーンの変化は内臓の機能などに影響するでしょう。

<図5>腎臓の上に黄色で表示されているのが副腎です。神経系が活性化しストレスがかかっている時、腎臓は上に持ち上がり身体の表面に少し浮いてくるように位置しています。


***

 

■心臓は、身体の中心にある。
(多くの方は左にポツンと位置していると思い込んでいますが、、)

■肺に挟まれている。<図1、2>

■横隔膜に乗っかっている。<図1>

(このことから、呼吸と心臓は密接な関係があることがわかりますね。)

(ロルフィングのトレーニングでアメリカにいったとき、解剖学の授業で検体に触れる機会がありました。心臓〜横隔膜〜肝臓、それらは分厚い皮のような筋膜でしっかりと結合しており、ひとまとまりの器官のようでした。)

■『大腰筋と横隔膜』は筋膜の直接のつながりがある。<図3>

(このことから、大腰筋は横隔膜、つまり呼吸に直接的な影響を与えていることがわかります。)

■大腰筋は大腿骨にくっついている。<図4>

(足からのサポートが大腰筋を通して横隔膜に影響を与える、つまり、足の支えが呼吸に直接影響している。ということがわかりますね。)

■大腰筋は背骨にくっついている。<図4

(背骨からは多数の神経がでています。大腰筋のトーンが変化すると、神経系にもその影響があるでしょう。大腰筋や骨盤底の筋肉群のトーンは内臓の働きに影響をあたえることになりますね。)

■大腰筋と腎臓は接している。<図5>

(腎臓には副腎というホルモン分泌線があります。これは、危機を感じた時にホルモンを分泌する器官です。ここが安定していると、精神的な平穏に関わる部位と言われます。)

このように、身体には繋がりがあり、ハートを開くためにも、その下のサポートなどの器官がまず安定して開く必要があるのですね。部分ではなく、全体を。ロルフィングにおける身体統合の基盤の考え方です。

***

ハートが開く、ということ。それは、身体の統合状態のひとつの印だと感じています。

最近の私のテーマは、ハートを開く、ということかな。。
施術を受けたり、あるいは、施術をしたり。そのときに私の身体、ハートのあり方も変化を続けていきます。
昨日は、一時的に最近はないような落ち込み(?)を経験しました。
そして、それはハートが開く、というときに一時的に感じた感情のようでした。『悲しい』というようなものでした。
変化の時、それが過ぎると、また安定を得て元気に。
また少し私自身も変化したようです。

ハートを開くこと。
その人のあり方にとても影響を与えるようです。

***