ロルフィングの解説


「重力と調和」したバランスの身体を獲得するために

「決められた順序」で変化を積み重ねていく

「全10回で完結」するボディーワーク(マッサージベッドでの施術)です。


ロルフィングについて

ロルフィングの概要

ロルフィングは体の本質的な変化を促します。その特色とは『重力』を考慮した『レシピ』です。

 

テーマは重力との調和

体が重力と調和していたら、バランスはよく不具合はない自由な体となっているのに、、。それを達成するのがロルフィングの10シリーズです。

 

論理的に全10回で構成されている

身体「全体」を全10回に分けて整えていきます。前回のセッションは次への布石となり、相互に関連していきます。全10回でひとまとまりの物語であるかのようです。

 

各回の内容が決まっている、レシピがある

ロルフィングには『レシピ』があり、各回の内容は決められています。10回を完結すると、体はバランス良く美しくなっています。

 


手技が施術者によって、全く違う

ロルフィングは施術者により手技が全く異なります。ご自身に合った施術者を選ぶ基準になるでしょう。

 

レシピの内容を実現させること、それがロルフィング

レシピに従い、各回にあらかじめ決められた変化を促すことができれば、手技はなんでも良いのです。

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あらかじめ決められた内容は『レシピ』として存在し、すべてのロルファーはこのレシピに従い変化を促していきます。これがロルフィングの優れた効果の秘密です。

 

私のロルフィングでは、服を着たまま受けられ、痛くない

私の手技では軽く触れるだけで体の自己調整の力を導きますので、服を着たまま受けられ、痛くないです。

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一般的なロルファーは、強圧の持続圧で皮膚をスライドさせ筋膜を伸ばそうとします。そのため、服を脱がねばならず、痛いと有名のようです。※皮膚をスライドさせる手技を用いるロルファーの中には、痛くない程度の圧力を用いる方もいるようです。個々人の手技には合う合わないがあると思います。まずは受けたいと思うロルファーのセッション1を受けてみるのもよいでしょう。

 


ロルフィングのレシピ

レシピには各回でどのような変化を促し、全身が調和していくのかが記されています。

 

図解!ろるふぃんぐ

簡単にわかるように絵で説明したレシピの内容がこちら「図解!ろるふぃんぐ」ページです。ご参考にどうぞ。

 

10シリーズの構成

文字で各回の構成を記したのが、「ベーシック10シリーズの構成」ページです。

 


ロルフィング®の観点

筋膜とテンセグリティーモデル

ロルフィングには『筋膜』と『テンセグリティモデル』が重要な要素です。

※詳しくは「ロルフィングと筋膜」ページをごらんください。

 

人体をどう捉え、整えているのか?

ロルフィングでは、人体を骨と筋膜の張力で構造を維持していると考えています。このモデルをテンセグリティモデルといい、張力で浮力を得たかのように全体が調和して構造を形作っています。

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人体をブロックの積み重ねのような構造物とは捉えていません。ブロックの積み重ねと考えると負荷は土台で支えねばならず、上への方向性は出てきません。

重力と調和した構造、それはテンセグリティモデルです。

※詳しくは「ロルフィングと筋膜」ページをごらんください。

 



重力が味方となる

ロルフィングのもう一つ重要な要素が『重力』です。

 

重力が浮力となる

重力は引きずり降ろす力から上への方向性の原動力へと変化していきます。

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身体が重力に委ねられるようになってきたとき、同時に上への方向性が生まれてきます。 身体の構造を筋膜と骨で構成されたテンセグリティーモデルとして見ることができます。

※テンセグリティモデルについて、詳しくは「ロルフィングと筋膜」ページをごらんください。

 

重力がセラピストとなる

10シリーズのレシピはとてもよくできたプログラムです。セッション後、日常を重力の中で過ごすことで変化が全身に波及し、次の段階に体はシフトしていきます。次回セッションまでの期間も変化の大切な要素として計算されているのです。

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セッション後には新しいバランスの体となっており、重力のかかり方が変わっています。 (普段とは違う歩き方、体の使い方になります。)新しい体で日常を過ごすうちに、筋膜の解放は全身に伝わっていきます。

変化への適応は少しずつ行われます。セッションルームで得た変化がきっかけとなり、その後の日常を過ごすことで身体は重力下での適応と変化を繰り返し、さらに新たな構造へ進化していきます。 セッション後も変化は継続し、セッションの合間の期間でも身体は変化します。

 


常に全体性、関係性、繋がりを考えている

ロルフィングでは常に筋膜のつながりと重力を計算し、「全身」が調和を保ちながら整っていくように考え抜かれています。

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これが一般的なマッサージなどと一線を画す本質的な変化を実現させている理由でしょう。

 

 

身体の一部だけを変えても、すぐ元に戻ってしまう

痛みや問題の箇所だけを扱っても解決しません。重力下で一部だけを変化させてもすぐに元のバランスに戻ってしまいます。

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例えば肩が凝っているとき、肩だけをほぐしてもすぐに元に戻ってしまうことを皆さん経験されていると思います。

 

 

ロルフィングで得られた変化は、元に戻りにくい

ロルフィングでバランスされた身体は重力と調和しているため、元に戻ろうとする力が働きにくくなっています。

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身体の一部を変化させた場合では、時間の経過と共に元に戻ろうとする力が働きます。これは身体が重力下でバランスをとろうとするために起こります。しかし、ロルフィングでは全体を考慮しているため、受ける前に持っていた古いバランスから「新しいバランス」に身体の構造が移行しています。

※ 「全体が調和するように」計算して新しい構造にシフトしていくこと、それを実現しているのがロルフィングの「レシピ」です。

 

 

痛みの原因は、別の場所にある

痛みや問題の箇所はあらゆる部分のバランスの結果であり、問題は別の箇所に存在します。

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問題はどこかに隠されています。しかし、ロルフィングではその問題の箇所を暴きだし治療をするのではありません。10回に分けて「全身」を整えていくことであらゆる箇所のバランスが調和していきます。その結果、偏った負担のために起きていた痛みや問題の箇所が改善することが観察されます。

 

 

筋膜を重要視している

全ての筋肉、骨、内蔵などは「筋膜」に包まれておりすべては物理的に繋がっています。この繋がりを利用して身体全体を扱っていきます。

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※筋膜について、詳しくは「ロルフィングと筋膜」ページをごらんください。

 


身体の統合、その可能性

ロルフィングとは、身体の『統合』である

解放されても統合されなければ意味がありません。ロルフィングでは、得られた変化が一時しのぎで消えていってしまうのでは意味がないと考えます。解放と統合の違いとは?

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統合されるとは、どういうことか?それは、変化が定着し、体そのものが本質的に変容すること、、。それは、解放して緩みバラバラで崩壊させてしまうのではなく、しっかりとした土台があり、サポートがある、と同時に広がりがあり全身でスムーズな呼吸ができる。全身が連動し、自由でまとまりのある状態です。

 

解放への憧れ

エネルギーの解放、ストレスや、思い込みからの解放。不安からの解放。これは、大切なことだと思います。でも、それだけでは終わりません。

 

 

解放の性質、変化は一時的でまた戻る 

ストレスが溜まっていた、エネルギーを解放する。しかし、時間が経てば、また同じところに溜まる。解放で器を空にし、時間が経てばその器はまた満たされる。何度も解放し、何度も溜まる。同じことの繰り返し。変化は一時的でまた戻る。

 

 

統合の性質、真の変容で継続する 

ストレスの溜まっていた器のエネルギーは解放される。統合にはその先がある。解放され空になった器は変容する。その器がなくなっていくことを目的とする。もうそこには再び溜まることはない。それが本質が変化するということ。統合された状態。

 

 

解放そのものが目的ではない、真の変容とは『統合』されること

解放それ自体に価値があるのではなく、その後の変化、状態がシフトすること、その後、もうストレスを受けにくくなっていくこと。それが目的なのが、統合です。

 


調和のとれた身体

本来の姿の現われ、それが私のロルフィングの目指すところです。

 

あなたはうまくやっている

あなたは十分やっています。自分を大切に。身体は「最善を尽くして」現在の「わたし」を保ってくれています。重力の中で倒れてしまわないように姿勢を保ち、外界の出来事に対し常に生き残るために反応しています。

 

 

人それぞれには歴史がある

その人の過去には歴史があります。過去のトラウマ的な出来事。それに身体は最善の対処をしてきてくれました。外界への防御の姿勢、逃げる行動、凍り付き痛みを感じなくすること。それは過去の出来事でした。しかし現在も対処し続けていることがあります。

 

 

トラウマの解放、ロルフィングのプロセス

もう必要のない防御、やり遂げたかったが未完了に終わった逃げる動作。それらは未解放のエネルギーとして身体の中をまだ巡っています。安全な環境だと認識すること。その場の中でしか起こらないエネルギーの解放。

 

 

ロルフィングとは統合です。変化の過程で起こる解放は副次的なものにすぎません

統合すること。安定感。淀みのない流れ。自身と外界との調和。自由。

一体感を持ったひとまとまりとしての全体性を取り戻していきます。

 

 

調和のとれた身体

それは外界からのストレスやショックにも耐え、身体に溜め込まず流しさってしまえる。

そんな統合された身体を10回完結のシリーズで目指します。

 


 

日常の中でも変化のプロセスが続いていく

 

ロルフィングでは、日常を「重力」の中で過ごすことで変化が継続していきます。

『重力がセラピストである』と言われる所以です。

 

重力の中で過ごすうちに、セッション後も変化が継続し体が整っていきます。

 

セッションの例

完結から4ヶ月はセッションはしていませんが、変化が継続していますね。

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クライアントさまからのコメント: 「(シリーズ完結からの4ヶ月間は)変わってる実感は全くなくて、体重も変わっていなかったので、写真を見てしゅっと上に上がってるみたいに見えてびっくりしました。」

※私のロルフィングでは、服を着たまま受けられます。長袖長ズボンで大丈夫です。


S.E.さま (30代、女性、ヨガインストラクター)

翌日、霧が晴れた様に不快感が無くなり、自分の身体中の肉と言う肉が劇的に柔らかくなったんです。 これには、本当にびっくり! 更に、股関節の可動域が広がりました。・・・

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(一部抜粋)セッション終了後は、びっくりするくらい足が軽く、歩くのが楽しい!と、初めて思いました。 そして翌日。 急に、身体がバラバラになるような、関節の痛み。最近おさまっていた筈の偏頭痛で、寝込みました。 今考えると、これが変わるきっかけだったんですね。 翌日、霧が晴れた様に不快感が無くなり、自分の身体中の肉と言う肉が劇的に柔らかくなったんです。 これには、本当にびっくり! 更に、股関節の可動域が広がりました。 余計な強張りが取り払われた事が、とても良く分かりました。 その後、セッション後半に進むにつれ、翌日の不快感も無くなって行き、身体の変化も緩やかになって行きました。 (後略)

※ロルファー注:セッション後、稀に痛みを感じる方もいらっしゃいますが、そういう場合はだいたい翌日にはそれまで感じたことのないような開放感を得るようです。

(>>全文は「体験記」ページへどうぞ。)

A.S.さま (40代、女性、家事手伝い)

夜、寝入り際に、 左腕の痙攣。いきなり ビクン と大きく動いたので、びっくりした!バネでも入っ たかと思ったわ…。 ・・・

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(一部抜粋 ) 6回目・・・この頃だったかな?夜、寝入り際に腕の鈍重感が起きた。痛みはな いけど、鉛の様に重くなる、珍感覚。・・・ 8回目・・・夜、寝入り際に、 左腕の痙攣。いきなり ビクン と大きく動いたので、びっくりした!バネでも入っ たかと思ったわ…。・・・ 10回目・・・夜、就寝時、横向きの時に、右腸骨の辺りが ぱちんっ と大きく動いた。腕の痙攣と同様の大きなはじき方だっ たので、「なんじゃ、こりゃ!?」と思ったが、痛みや異常はない。 (後略)

※ロルファー注:変化はセッション後も72時間ほどは継続しているといわれます。

(>>全文は「体験記」ページへどうぞ。)


 

体の深層(コア)と世界との関係性

体を「深層(コア)」と「表層」に分けて考えています。それが解放の原則と、その人の世界の中でのあり方に関係があると考えます。

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深層と表層の構造とは、たとえば、太いチューブの内側に細めのチューブが入っているような二重構造(外側が表層、内側が深層)のイメージです。

深層に隠された歪みの解放の条件
深いところに隠された歪み、それを解放するためにはまず表層の緊張を解くことが前提条件となります。

体の表面がコーティングされているように硬いままだと、その内部が狭くて広がりを持てないですね。狭い檻に本来自由で広い大きな生き物が閉じ込められているようなもの。深いところにある歪みが解放されて広がろうとしているとき、それを邪魔しないことが必要です。

深層と表層の意味、この世界でのあり方
ロルフィングでは、深層の組織と表層の組織では役割が違うと考えます。それは、「この世界にいるわたし」のあり方と関係していると考えます。

 ・深層の組織は、この世界の中でのあり方。(例えば、心臓や内臓、脳、横隔膜や背骨や頭蓋、深いところにある姿勢を維持する筋肉)
 ・表層の組織は、この世界に対しての表現。(例えば、手や足、浅いところにある動作を表現する筋肉)

ロルフィングで、ご自身のあり方や周りとの関係性に変化がでてくるのは、この理由に一端があるのでしょう。

セッションの例(解放のプロセスと歪み)

ロルフィングのプロセスでは、体が「一旦解放されてから」全身が整っていく、、という変化を辿ります。

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解放の過程では、深いところに隠されていた歪みが浮かび上がって、そして消えていく、、というプロセスを経ることがあります。

写真から見てわかるように、セッション1はぎゅーっと全身が硬く圧縮され、セッション5で全体が柔らかく広がり(深いところにある手術痕の歪みが浮かび上がり)、セッション10で全身が均等にまとまり整いました。

※この方の場合はセッション5で深いところにある手術痕による筋膜の引きつれが表層に現れてきました。それが解放されていき、全体に調和したのがセッション10です。


赤ちゃんの頃の手術痕にある歪みが解消していくに従って、全身が調和していくプロセスがみられました。

S.H.さま(40代、女性)

今までは明らかに違う歩き方をしていたはずですが、今までの歩き方を忘れてしまっています。それも不思議!

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(一部抜粋 )(10回目から)1週間すぎて私の状態といえばバランスの悪かった肩が違和感なくなっている!!!ことと、歩くときの足のつき方が変わったことがとても分かりやすく変化したと思います。 足のつき方については、何回目だったかわすれてしまいましたが、終わったあと外にでて歩き始めたら足の裏のつき方が内側にも重心をおいて歩いていました。(今までは明らかに違う歩き方をしていたはずですが、今までの歩き方を忘れてしまっています。それも不思議!) 自分の体のことを以前よりも細かく感じるようにもなっていると思います。(後略)

(>>全文は「体験記」ページへどうぞ。)


本来の姿の現われ、それが私のロルフィングの目指すところ

今まで生きてきたいろいろ、、。覆い隠されてしまっているけれど、その内側には手付かずの純粋なあなたの姿が確実に存在しています。赤ちゃんの頃から損なわれていない存在。

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本来の姿

体の本来の姿、それは失われていません。さまざまなトラウマや衝撃、それに対して身を守り固める、、意識的であれ無意識であれ、、それは「かつては」必要なことでした。それを今、手放せるのなら、、。本来の姿の回復、それが私のロルフィングの目指すところです。

体の歪みが解放され、全身のバランスがよくなったなら?

肩こり、頭痛、腰痛、気持ちの落ち込み、人とのコミュニケーション、、。 その問題はどこから来るのか? 体が整い、自然な呼吸としなやかな動作。ここにラクにいられるようになったなら?