ロルフィングを選択する


 なぜ、ロルフィング®を選ぶのか?

ロルフィングの特色、それは特定の部分や原因の治療や補修ではなく、身体の全体その本質が変化する『統合』にあります。言い換えると、身体の『進化』を扱うワークであると言えるかもかもしれません。

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ここで言う進化とは、身体の構造が変わり、『全身』にその整った性質が広がっているさま。そのとき、同時に動作や所作がより優雅に変化している。つまり、『在り方』がより落ち着いた、より通った状態になっている。という意味です。

しかし、 ロルフィングの創始者であるIda.P.Rolfは(数学、物理学を修めるなど、生化学者としての地位を築くとともに、ヨガなど身体と世界との繋がり、意識の世界の探求もしていたようです。)そこから派生した集合的な進化、いうなれば人としての進化というものを視野にいれていたようです。つまり、個人のアライメント(構造的にズレなく下から上まで繋がっている状態)が整ってくることはその在り方に影響をあたえ、それは同時に行動や心理にも影響をあたえ整っていくのではないか。それが個人から複数の人々に広がっていく、そういった思想があったのではないかと思います。

 

 

コンセプト

  • 特定の部分を治療しようとはせず、身体『全体の調和』を取り戻すことを目的としています。
  • 全体が調和を取り戻したとき、問題だと感じていた部分は自然と解決されていくでしょう。

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調和とは、どこか一箇所だけで頑張る必要のない、全身のあらゆる部分が連携し、協力して存在している状態。

かつて、緊張を強いられていた部分は緩み休むことができ、弛緩して忘れ去られていた部分は目覚めて適度なハリを持っている。全身が適度な張力で満ちた生命力のある状態。ある部分にかかっていた負荷は分散され、全身に調和している。

全体でひとつ。バラバラではなく、まとまり、統一感がある。自由。優雅な所作。

 

 

整体に通っても、『すぐ元に戻ってしまう』のはなぜか?

  • 我々は『重力』の中で生きているからです。
  • 重力の中で『倒れないように』あらゆる部分は『補い合っている』ことを考慮する必要があるのです。

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肩が凝ったら肩をほぐす、ではすぐ元に戻ってしまうことを経験されているかと思います。 問題の肩だけを緩めても、重力の中では釣り合いをとるために、元の位置に戻らざるを得ません。変化が継続していくためには『対となって』バランスをとっていた部分も変わることが必要です。

例えば、右肩が凝る原因はどこか?もしかしたら、右の足首が地面に十分に接地できず、身体の重さを委ねられない。つまり、脚からのサポートが得られていないからかもしれない。そのため、重力の中で倒れないように、右肩を引き上げ、首を傾けて無理にバランスをとらざるをえない。このとき、整体で凝っている右肩だけを緩めればどうなるでしょうか?原因となる右足首が扱われない限り、重力の中では元に戻るしかありません。

 

 

ロルフィングでは、『変化が継続する』のはなぜか?

  • 『重力』を考慮しているからです。
  • 問題の部分にフォーカスせず、『全体』の調和を扱うからです。

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・問題の部分のみを緩めてラクにするのではなく、全身が重力と調和しつつ変化していきます。そして、10シリーズ完結後、身体と重力との関係性は変わっています。かつては身体を引きずり落とす力だった重力が、身体の中心線をスーッと通り抜けていきます。このとき、元に戻す力が働きにくくなっているでしょう。

・一部分だけが他を無視して変えられたのではなく、あらゆる部分がお互いに関わりを持ちながら変化していきます。元に戻るには、そのあらゆる部分を元に戻す必要がありますが、戦略なしに偶然元に戻すことは至難でしょう。

・かつてはバラバラだった身体のパーツは、10シリーズ完結後、まとまりを持ち一体感を持って連携しています。そもそも身体の構造、その使われ方が変わっていることも理由のひとつです。

 

 

ロルフィングには、「重力」を考慮し、全体を見通した『戦略』がある。

  • 各回の施術の内容は決まっています。(「図解ろるふぃんぐ」ページに絵で描いてみました。)
  • 全10回で完結します。これを可能にしているのが『レシピ』の存在です。

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全身のあらゆる部分はお互いに関連し合っています。これら全てを紐解き、問題の部分の原因を全て追いかけようとしてもキリがありません。ロルフィングでは、部分を追いかけたりはしません。全身が段階を追って、重力と調和しながら変化していくように構成されています。

この戦略は、レシピとして存在しています。各セッションの目的を達成すること、それを積み重ねることでどういう結果を生み出していくのか、全10回のシリーズとして変化の流れが記されています。

構成を大まかに言うと、『セッション1〜3:表層の組織を扱う、準備の段階。』『セッション4〜7:深層の組織を扱う、変化の段階。』『セッション8〜10:変化が調和する、統合の段階。』となります。

 

 

ロルフィングとは、手技のことではない。

  • ロルフィングとは、手技のことを指すのではなく、解剖学を基盤として論理的に構成された『プログラム』のことです。
  • 目的の変化を導くための手段は様々です。施術者によって『手技』が全く異なります。

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ロルファー(施術者)は、ロルフィングの学校を卒業後も継続して勉強を続けています。そして、個人のバックグラウンドや得意分野、個性、その人の歴史、などにより手技には大きな多様性がでてきます。

しかし、共通しているのはロルフィングの「レシピ」に従い、1〜10回までのセッションの目的を積み重ねていくこと、身体と重力の調和を目指すこと。それは、どのロルファーから受けても同じです。

 

 

服を着たまま受けられます。痛くはありません。

  • わたしは、軽く触れるだけで内側からの変化を促す手技「イールドワーク」を用います。

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ロルファー(施術者)のタイプは大きく2つに分かれています。

・ひとつは、水着などになることで露出された皮膚に対し、しっかりとした持続圧をかけながらストローク(皮膚の上を肘などでアイロンをかけるように滑らす)ことで筋膜を伸ばそうとするタイプ。「やってもらったんだ」という実感を得たい方に向いていると思います。

・もうひとつが、軽く触れるだけで内側からの変化を促すタイプ。(ストロークする必要がないので服を着たまま施術することが出来ます。)この軽く触れるだけの手技でも様々なタイプがあるのですが、わたしはイールドワークという手技をベースにしています。

ロルファーの個性や手技によって、クライアントさまとの相性があると思います。どのロルファーから受けたいのか、用いられる手技や考え方などしっくりくる方を探されると良いと思います。

 

 

なぜ、ロルフィングなのか?

  • 『歩くその姿は、その人生の歩き方を映し出している。』

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『部屋を横切っていく歩き方、そんな風に人は人生を歩いていく』そんな表現の仕方があります。

しっかりとグラウンディングできている?
首は、手足は自由に動ける?
胸は開いている?
周りが見えている?


いつも追い求めて休まらない。とか、縮こまって身を隠すように。そんな姿勢、そんな歩き方。
不安定な足元。自信のなさ、不安感。

手足が自由、首が自由、ゆったりとラクに歩いている。そんな歩き方。
ゆったりとした呼吸、柔軟な胸郭。落ち着き、安心感。

姿勢、佇まいは、その人の生き方に似ている。かも。。
そんな気がしませんか?立ち振る舞い、その人を表していると。

顔の綺麗さというより、その人全体、雰囲気を人はみているんでしょうね。

  • 身体の変化と同時に起こってくる様々な体験。自身と世界との対話。『ああ、そうなのか。』という経験。

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身体統合への道筋。そのとき、同時に起こってくる体験。新しい世界観があります。

ある人は
・「感覚は鋭くなっているのに、特に意識しなくてもラクに居られる。」
・「なんだか懐かしい感じ、子供の頃の感覚を思い出した。」
またある人は、
・「足が地面について安定した、気持ちも落ち着いている。」
・「左側の顔、左半身が広がった。そして、音の聴こえ方が変わった。世界の聴こえ方が変わると、基本的な居心地がもう変わってしまうんだなと思った。」
・「背骨が、やわらかい。違う。位置が変わった。おもしろい。」
・「必要なひとはそばにいて、必要でないものは去っていくに任せられる。自然に居られる。」
などなど。

そんな今まで知らなかった自分との対話を持つこと。世界、周りの環境に対しての感じ方を、ゆっくりと見る機会、変容の機会を得ること。

そんなところにロルフィングの醍醐味があるように感じています。
あなたは、何を感じるのでしょうか。

 

 



 ロルフィングとその他ワークとの違い

 

ロルフィングの他にも優れたボディーワークはあるでしょう。

たとえば、イールドワークやクラニオセイクラルワーク、バイオダイナミクスなど。

 

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ロルフィングが他のボディーワークと違うのは、「道」である。

ということ、でしょう。

 

全10回の時間、その途上で起こる出来事も含まれています。

 

学びの期間、知らなかったことに気づくこと。。

 

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たとえば、自分を知ること、体の変化とともに、同時に起こる出来事を体感していくこと。

 

心の変化を探求していくこと、自分の認識や、社会の常識と自分の内観のちがい、思い込みを知る。。

自分の体と、自分の内側の可能性を知る。

 

そして、そこから次のステップへ。

 

ただの治療、症状に対する結果だけではない。

その辺りが他のワークとは違うように思います。

 

月日の流れと重力の関係性

■考察 ロルフィングのその後、10年後、20年後。。。

 

年を重ねること、その方向性が変わってくる。

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ロルフィングのセッションには大きな流れがあり「完結」していきます。表層の解放→深層の解放→全体性、統合へ。

では、ロルフィングのその後はどうなっていくのでしょうか?10年、20年、人は年を重ねていきます。下記写真の変化の例から身体にとっての時の流れを想像してみることができそうです。

 

ロルフィングの価値はただ今だけを見ているのではないことにもありそうです。

この写真から10年後、20年後を想像してみましょう。それぞれの姿勢とそれに伴う体内空間の緊張の差は何をもたらすのでしょうか?

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・ロルフィングを受けずに年を重ねた場合、重力下で影響を受ける身体の歪みは強調されていくでしょう。それに伴い内蔵空間の歪み、血液の流れの制限など身体のシステム全体としても影響を受けることがあるかもしれません。

・一方、ロルフィングを受けた後の10年、20年後をイメージしてみると、より重力と調和した身体には負荷が集中しません。酷使され硬く縮む部分が見当たらないため、結果的により健康的な身体を維持していることでしょう。

 

3つのカテゴリ

ロルフィングに興味を持つ人たちは3つのカテゴリーのどれかに当てはまるようです。

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※ロルフィングとは、物理的な身体構造の変化を扱い、心理や感情を扱うワークではありません。しかし、それ(肉体の変化)とともに、『何か』が同時に起こってくるというコメントをいただくことはよくあります。

 

  • ひとつは、肉体の痛みなどの克服、どんな手技でも治らなかったことがロルフィングにより解消した。そういう物理的な肉体の回復に興味を持つ人たち。
  • 二つ目は、体の変化とともに起こってくるこころの変化。心理や感情への影響に興味を持つ人たち。生き難さや窮屈さ、社会の中の自分、自分って一体何なのだろう?ご自身との対話を求めて来られる方。
  • 三つ目は、スピリットに興味を持つ人たち。この世の在り方、不思議さ。。その入り口である身体を通した経験。ロルフィングと身体。そこから繋がるその世界。人としての成長。

 


街を歩いていて感じること。

余計なお世話ですが。。街を歩いていて、あるいはカフェで休んでいて、、行き交う人達を見ていてたまに感じることがあります。

『ああ、しんどそうだな。その姿勢、歩きかたでは苦しいだろうな。』

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『常にそんなにフルでエネルギー使い続けているのが、伝わってくる。ただ、そこに在るだけなのに。』

この人の日常は、どんなだろう? 

おせっかいだが、、仕事で、家で、睡眠のために休むこと、日常。。
もし、苦しいと感じているのなら、いや、感じていなくても、自分を保つために、世間と対話するために、本来必要のないほどのエネルギーを使って頑張って対処しているんだろうな。

それをやめることができたら、すごいエネルギーが自分にはあったことに気づくんだろうな。うまくいかないこと、それは、あなたのせいではないんだろう。

身体がそうなのだ。

身体が整い、楽になれば、いろんなことが変わってくる。『わたしって、無敵ですやん!』

今までの人生で、こんなに余計なエネルギーを常に消費しつづけ、普通の人がフツウに対処していたことに、もう、むりや、しんどい、となっていた。
その状態にいないフツウの人には理解されないこと。しょうがないんですがね。

そのエネルギーが自分に自由に使えるようになった時、わたしって無敵やん!ってなってくるのでしょう。
それは、私の場合はロルフィングだけに留まらず、ボディワーカーとしての探求の道のなかで徐々に獲得、変化してきたものでした。

ロルフィングは身体へのアプローチ、何かが変わります。

性格や頑張りが足りないせいではないんだけど、ただ、身体がそうなのだ。ということってたくさんあるんだ。