クラニオセイクラル
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスではなく「オステオパシーのバイオダイナミクス」、または、「バイオエナジェティック・オステオパシー」をお勧めします。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクス
クラニオセイクラル・バイオダイナミクス
今ではわたしはクラニオセイクラル・バイオダイナミクスの施術は提供していません。オステオパシーのバイオダイナミクス(9年の学びのプロセス)に参加し、のちに名称を改めた『バイオエナジェティック・オステオパシー』の施術を提供しています。
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クラニオセイクラルを初めて知ったのはアメリカのボルダーで受けたロルフィングのトレーニングUnit2のときです。クラスの導入の1週目でクラニオセイクラル・バイオダイナミクスのデモセッションが行われたのです。静かで不思議、なんて魅力的なんだろう。と、数年後ロルファーと認定されてから、ロルフィング協会も含め2つの団体で学び始めました。しかし、、フェーズが上がっていってもなぜか深まっていかない。本当のことを学べる団体は何処だろう?と、探し彷徨い始めました。
もう一つの団体でのこと、日本で開催されたトレーニングでは通訳がイマイチでクラスの流れを止めてしまうので、通訳なしのインドでの講座に参加しました。そのとき、決定的だったのが、人が壊れてしまったのを目にした。とても人懐こくて明るいインド系カナダ人の若い女性。ある交換セッションで、ベッドから跳ね上がり、くの字型にばーん!と跳ね上がる。日本でも何度か見ていたけど。それから、文字通り毛布にくるまり、周りも見ず、ぶつぶつと絶望だ絶望だ、、と繰り返している。ほんと調子が悪くなってしまって、会話もできない。そのときの講師は、その人の足を踏み、今ここに帰ってきて。と、ソマティックエクスペリエンスのテクニックを使うだけで治療しようとしなかった。治せなかった。その子はその後どうなったのだろう。それはなぜかわからなかったのですが、今ではわかっています。頭の中の生命のイグニッション(点火)の火を圧迫して消してしまったのです。
生命の火、最も繊細な火。それは、人間の意図やコントロールのできる領域にはありません。人間の思いや意図は濃すぎる。その透明な火を圧迫してしまう。だから、!、絶対に意図は使ってはならない。意図の使えない領域に行かなければならない。そこから全てが始まり、そこで全ての施術が行われる必要があるのです。その領域が、ある。クラニオセイクラルにはそれがないのです。抜け落ちている。
なぜなら、本当のバイオダイナミクスとは、オステオパシーのバイオダイナミクスです。しかも、一般的なオステオパシーではなく、失われたオステオパシーを復活させた分野、今目に見えている物理的な肉体以前からのエネルギー的な領域まで含めた施術です。それは、3段階のエネルギー的な体と、その先の生命の領域からなる世界での施術です。初めの3段階の体の領域はエゴの領域、人間の意図やコントロールの領域。それをzoneA,zoneB,ZoneDとよぶ。(クラニオセイクラルではZoneDの代わりにZoneCと呼ばれるが、本当のオステオパシーのバイオダイナミクスでは、ZoneCは別のところにある。クラニオセイクラルはZoneCも抜け落ちている。)その先のエゴを超えた、命の透明な領域が、”ダイナミックスティルネス”。そこに全てがあり、命に触れる場所。(それがクラニオセイクラルには抜け落ちている。)
その学びのプロセスは九年間。真実の世界、”ダイナミックスティルネス”が出てくるフェーズが7年目。3年ほど学んだひとが、抜き出して作ったのがクラニオセイクラル・バイオダイナミクス。クラニオセイクラル・バイオダイナミクスには真実が含まれていない。
もちろん私も初めは知りませんでした。今ではわたしはクラニオセイクラル・バイオダイナミクスの施術は提供していません。ご縁あってオステオパシーのバイオダイナミクス(9年の学びのプロセス)に参加できることになり、のちに名称を改めたバイオエナジェティック・オステオパシーの施術を提供しています。
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※注)クラニオセイクラルのセラピストが悪いというわけではありません。ただ、知らないだけです。わたしが何も知らずに学んでいた頃のクラニオセイクラルの学び中は、本質が抜けているために気をつけないと危ないということも知りませんでした。
・受け手としては正当な施術者を探すと良いでしょう。バイオダイナミクス・オステオパシーの施術者、または、バイオエナジェティック・オステオパシーの施術者は本質から施術をすることができます。(バイオダイナミクス・オステオパシーやバイオエナジェティック・オステオパシーを学んではいてもその世界をちゃんと追求している方は稀。私の知っているちゃんとした施術者は数人しかいませんが、遠方の方にはご紹介もできるかと思います。)
・学び手としては、バイオダイナミクス・オステオパシーを学ぶ機会は現在の日本ではあるようです。九年間のプロセス。ただ、わたしが学んできた先生の考え方とは違う、新たな世代の教師たちのようですので、よいかどうかは私にはわかりません。もう一つの団体、バイオエナジェティックの学びは、教え方が変わっていて以前の先生ほどの本質的な学びには遠くなってしまったようですが、学ぶ機会はあるようです。
以上、ご参考まで。