私のワークと考え方


 このページの目次

 

 私の考え方

すべての人は回復する力を持っています。どんなに絶望的な状況でも身体の奥深くには健康になろうとする力が流れていると思います。それが表現できるように手助けすることが施術者の仕事であり、施術者が身体を治すのではありません。

  • 身体はそれ自体に回復への力がある

 

すべての人が持って生まれた、あらかじめプログラムされた純粋な回復へのプロセスのようなものです。身体の奥深くに流れている静かなリズムのようなもの。その深い場所では自己のヒーリングのプロセスが始まり本来の自己への調整が始まる。 これは発生学的な考え方から来ています。そこからさらに学びを続けるうちバイオダイナミクスの考え方に非常に惹かれています。

 

  • 変化は少しずつ積み重ねられる

 

急激な変化は身体に吸収・統合されません。急激な変化は一時的にはとても良い感じがしますが、むしろ逆効果となります。身体は少しずつ変化していきます。身体に流れる時間は現代人の日常と比べるととてもゆっくりです。ゆっくりゆっくり見守ってあげましょう。バランスが悪いなというとき、ちょっとしんどいときは焦りすぎているのかもしれません。大きな一歩で先の目標を追うより、今、着実に歩みを刻むのはいかがでしょうか?これはソマティック・エクスペリエンス(略して「SE」)のセッションを受けてきた経験から来ています。

 

  • 「場」の大切さ

 

変化の場と日常の場は異なると思います。日常の場では人はパターンの中で生きています。変化の場とは静けさの中で新しく何かが生まれるような場だと思います。現実に耳を澄ませ、今起こっていることに気づくこと。パターン化された過去の縛りを解いていく。日常の世界から少し離れ、普段は意識されない自身の繊細な身体感覚の世界へ入っていきます。そこでは身体との対話が始まります。

 

 

  • 誰かが誰かを「変える」ことはできない

 

基本的に他人がその人を『変える』ことはできないと思っています。それは良心からこうなって欲しいとの思いからその人を説得しようと、それは絶対にどう考えても正しいことであってもです。その人が(その人の身体が)一番わかっていると思います。他人にできることは、その方向への道、出口の可能性をお知らせすること。そしてその選択肢を実際に選択するかどうかは100%その人ご本人が決めることです。もし、その出口がその人本人が本当に求めているのならば、こちらが無理矢理つれて行くことはまったく必要ないことです。そのご本人はこれまでそれに飢えてきたと思います。ご自分で全力で進んでいくことでしょう。そのための変化はそのご本人が起こすことです。その出口をお知らせするとき、その選択肢の前でその人ご本人が100%の自由な状態であることが大切だと思います。その人がその場が安全であると感じられること。それには案内人の姿勢が大切だと思っています。ボディワーカー(施術者)とは案内人のようなものだと思っています。

 

 

 私のロルフィング2つの効果

わたしのロルフィングでは、2つの効果から変化を促していきます。

  • 『ロルフィング』による変化。
  • 『手技(イールドワークとバイオダイナミクス)』による変化。

① ロルフィングの効果、体の構造が整う

ロルフィングには、10回の施術を積み重ねると「体の構造が整ってくる」という効果があります。ロルファー(施術者)は考え抜かれ洗練された10シリーズの『レシピ』に沿って施術しているのです。

 

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ロルフィングは(ある程度のスキルのある施術者であれば)誰がやっても、その『レシピ』に沿って施術をすると”効果が出てしまう”ように作られています。本当にうまくできているなあと思います。

 

 

② バイオダイナミクス(手技)の効果、体に備わる回復力を促す

私のワークでは「イールドワーク」と「バイオダイナミクス」を手技として使っており、この手技単体でも根本的な変容の効果があります。これらの手技は単に圧力をかけて筋肉をほぐすという体をモノとしてみるワークとは異なり、「体に自然と備わっている自己調整能力(回復力)」の発揮を促す繊細なワークです。

 

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バイオダイナミクスの効果、それは体に備わる生命力をサポートします。今後、10年、20年後、もっと先に向かって癒しの流れは体の健康にとって大きな差を生むことでしょう。

私のロルフィングには、構造を整えるロルフィングのレシピの効果と、体の回復の力をサポートし病変(歪み)を解消しようとするバイオダイナミクスの二つの効果が込められています。


 バイオダイナミクスってなに?

バイオダイナミクスってなに?

  • 軽く触れるだけで、体の奥からの変化の力を導きます。
  • エネルギーワークではありません。
  • もともとは、140年ほど前にアメリカで発祥した徒手医学です。
  • スピリチュアル系ではありません。

 

 

徒手医学ってどういうこと?

もともとは140年ほど前に発祥した徒手医学ですが、日本では医師の資格はありませんので診断も治療もしません。

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バイオダイナミクスとは、オステオパシーの真髄です。オステオパシーとは、140年ほど前にアメリカで生まれた徒手医学です。

※アメリカにはドクターには2系統があります。ひとつは、メディカルのドクター、薬を出したり手術をしたりするいわゆる医師。もう一つがオステオパシー(ドクター・オブ・オステオパシー)。この二つは医科大学でほぼ同じカリキュラムをこなしたアメリカの国家資格です。アメリカのオステオパスは薬を出したり手術もできます。しかし、日本では医師の資格はありませんので診断も治療もしません。

 

最も深い領域に到達する

ソマティックエクスペリエンス(トラウマワーク)、イールドワーク、ロルフムーブメントなどいろいろなワークを学んできましたが、バイオダイナミクスが最も深い領域に到達する、そして人間の全体を扱う本質的なワークだと思っています。 

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実際にこのワークをしていると、「こんなことが起こるのだ」という不思議な体験をよくします。 受け手のみなさまも不思議だと感じられるようですが、わたしもその結果と起こる事象には不思議だ。と感じることがあります。。

こんな世界があったのだ。。

・・・ この世界に限界を感じている方、 この日常の知覚レベル以外の繊細な層が、世界にはあるのです。


そこを探求していく、その道の途上にわたしはいます。 たぶん、一生をかけて探求していく道です。

 

施術の体験の機会として

文字で読んでもよくわからない、という場合もあるかと思います。メニューには「ロルフィング体験セッション」をご用意しておりますので、手技の体験や、ロルフィングの相談をしていただく機会としてご活用ください。

 

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わたしと一般的ロルファーさんとの違い

体に対するリスペクト、誰が体を変えるのか?

わたしのロルフィングには「バイオダイナミクス」が欠かせません。そこにはわたしの生き方と思想、施術者としての体への向き合い方、、それが他のロルファーさんとの差だと思います。

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もちろん、受け手の体の自然な反応を尊重する、という立場のロルファーさんもいらっしゃいます。とくに、イールドワークは受け手の反応を見守る、間合いを大切にする、という施術者のあり方を大切にしています。

普通に生きてきたら曖昧な繊細な世界のことは、ないものとして無視してしまいます。しかし、施術者のあり方がワークに影響すること、繊細な世界にはその原理原則が存在し、リアルであること、施術者が受け手の変化の決定権を持っているのではなく、受け手の体が自分で調整をして自らが変容していくこと、その場を作ることこそが要であること。

軽く触れるだけ、服を着たまま受けられる

 

わたしは『軽く触れて変化を促す』タイプの手技を使います。そのため、服を着たまま受けられ、痛くはありません。 

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・一般的なロルファーさんは、(トレーニングで習う)強圧の持続圧を用い、皮膚をスライドさせて圧力で筋膜をゆるめていきます。このため、痛いといわれますし、服を脱ぐ必要があります。

・私の手技は、イールドワークとバイオダイナミクスに影響を受けています。これらは、軽く触れるだけで変化を導くことができますので、服を着たまま受けられ、痛くありません。

  

身体との向き合い方、目指すゴールの捉え方

 

わたしの考え方:身体の『本来の姿』を求めていく。解放していくこと、癖や歪みを手放していくことで、、自由に、、本来の『身体がありたい姿』に近づいていく。余計なものを取り外し、自分本来の『自然な姿』に還っていく。 

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差があるとすれば、、これは私が個人的に勉強会などで他のロルファーさんたちと接してきて思うことなのですが、、基本的なセッションや身体との向き合い方、というのが多くのロルファーさんと違うような気がしています。(特に、わたしがバイオダイナミクスの影響を受けているからだと思います。)その違いとは、、、


・一般的なロルファーさん:体を施術者の意図で思う姿に変えていく、、身体の「理想的な姿」を求めていく。理にかなっている姿や動き。自分の「能力より上を行く」パフォーマンスが出せるようになる。

・わたし:体の本来の姿を求めていく。どちらかというと理想に近づけたり能力を付け加えるのではなく、過去の癖や歪みを解放していくこと、手放していくことで自由に、、本来の”身体が”ありたい姿に近づいていく。自分の自然な姿に近づいていく。


どちらが正しいということはなく、アプローチの仕方や考え方の差だと思います。

  

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ミニコラム
何かを付け加えることはできない、、手放していくこと。。本来の姿へ。

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先日、ロルフィングの施術をしていて、、これから受ける方に伝えておきたい、と思ったことがあります。


ロルフィングとは、10回で構成されていますが、
回数を経る毎に、何かをこちらから付け加えていっている、のではありません。

どちらかというと、外していっている。


どんどん。いらないもの、こだわり、こわばり、がんばり、、おもいこみ、おわったできごと、もうやめていいこと、おわった防御反応、おわった攻撃反応、おわった恐れ、、、


そして、気づく。


失われていたものの発見、忘れていたもの、失っていたもの、もう大丈夫なもの、もうおわったのにまだ目を背けていたもの、


を、 取り戻す。


そして、全体としてのわたし、ひとまとまりの全体のわたし、に戻ってくる。

本来の姿に、、。


それが、ロルフィングでやっていることです。
何かを付け加えているのではありません。


私のワークで不思議なことが起こるのは

セッション中に不思議な体験をする

セッション中に、クライアントさまは不思議な体験をすることが結構多いです。特にスピリチュアルなことに興味のない方でも体験されるようです。例えば、何か光を見る、体がスライスされて一枚ずつ上から降りてくる、不思議な映像をみるとか。

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他には賛美歌が聞こえてきたり、海の波が聞こえてきたり、、。うれしさや悲しみの感情が出てきたり。過去のことを思い出したり。あるいは、体が自分の意思とは関係なくゆっくり動き出したり。暖かさを感じたり、涙が流れたり。

この世界には”ない”ものを見たり聞いたりすることについて。

幾つかは科学的に説明ができると思います。何か映像を見たり、音を聞いたり。。現実の3次元のこの世界には”ない”ものを見たり聞いたりすることについて考察してみましょう。

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脳の構成から、簡単に説明すると

脳の構成は進化の過程から大きく3つに分かれます。①爬虫類脳(脳幹)、②感情の脳、③思考の脳(大脳)の3つです。これらは①→②→③の順に進化し、この順番に外界から入ってきた情報が処理されます。



人は世界をどのように知覚しているか?

外の世界を知覚する時、脳の構成に合わせて3つの段階があります。

①まず第一の段階として、身体感覚があります。感覚器官(視覚、触覚、味覚、聴覚、嗅覚)を通して情報を得ます。爬虫類脳の領域です。
②感覚があるとき、必ず、感情が生まれます。感情の脳の領域です。
③感情があるとき、必ず、思考が生まれます。大脳の領域です。

外界から身体感覚として入ってきた情報は、上位の脳に順次受け渡され、意識に昇ります。つまり、感情や思考が起きている時、必ず、、身体感覚があります。



我々は世界ににフィルターをかけている、あるがままには見ていない

感覚器官から入ってきた情報、、無限にありますね、、気づいていなくても肌は服に触れていますし、椅子はお尻に触れていますし、その触れ方にも濃淡があったりします。視覚聴覚嗅覚味覚触覚、、すべての感覚器官から入ってきた情報をすべて(何百万?何億?何兆??)受け入れていては、脳はオーバーロードしてしまい、圧倒されてしまいますね。そこで、我々は①→②→③の順にフィルターをかけて、日常を生きるために必要な情報を取得し、他の方法は捨てています。意識(大脳)に上がってきていなくても、”ある”のですね。”ない”ことにしているけど”ある”。そんな世界にわれわれは生きています。



個々人に異なるフィルターのパターンを作る

フィルターを作って情報の取捨選択をしていますが、それには個々人でそれぞれ違うパターンが生まれます。なぜパターンを作るのか、それは日常を生きていくためです。たとえば、お箸の持ち方、、一回一回考えて使い方を確認しながらご飯食べてたらタイヘンです。どういう情報を得てどう動くか、パターンをつくって自動的にうごけるように、脳はプログラミングしているのです。そのように身体感覚から上がってくる情報にも、効率が良いパターンを作るためにフィルターがかかっています。(ロルフィングなどのボディワークでは、このパターンが変わっていく、脳が新たにプログラミングをし直す、癖や歪みのもとが変わっていくという効果があります。)



我々は世界の現実を見ていない

脳のフィルターやそのパターン、、それが我々には必ず掛かっています。世界をそのままあるがままには、見ていないのですね。



なぜ、不思議な体験をするのか?(身体感覚に対する、脳の翻訳?)

さて、ここからなぜ不思議な体験をするのか、が読み解けます。セッション中に光を見たり、不思議な映像を見たり、不思議な音を聞いたり。もしかしたら、その施術で起こった変化によって生まれた身体感覚を、、それぞれに脳が変換し、翻訳された結果を見たり聞いたりしているのかもしれませんね。しかし、、



それは、”ない”のか、”ある”のか?(実は本当の世界かも?)

しかし、それは幻で本当にないのか?あるのか。。それは分かりませんね。もともと、日常の意識では我々は世界をあるがままには見ていません。フィルターがかかっている。。本当は、現実にそこにあるのに、、見ていなかったもの。セッション中の純粋な意識状態の中で、、フィルターを通さずに『本当の世界を』見ているのかも?しれない。。それは、、体験した方にはわかるかもしれません。その透明で、静かな世界を。。それが、バイオダイナミクスの世界です。



子供の世界。

バイオダイナミクスとは、もともとは繊細で透明な存在である幼い子供や赤ちゃんのために生まれたらしいです。彼らが住んでいる世界、、それがダイナミックスティルネス、と呼ばれる領域です。そこに、バイオダイナミクスのセッションでは降りていきます。そこは、、。

ナイショ。

涙が流れたり、悲しくなったり、、過去を思い出したり

ロルフィングのプロセスでは、セッション中やその後の日常で体や心に変化を感じることがあります。涙や感情や思考、、それらは現れることがありますが、やがて過ぎ去っていくものです。

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脳の構成

脳の構成は進化の過程から大きく3つに分かれます。①爬虫類脳(脳幹)、②感情の脳、③思考の脳(大脳)の3つです。人が五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を通して外界を知覚する時、①→②→③の順に脳を経由して意識に昇ります。


思考や感情がある時、必ず感覚がある

ここでポイントとなるのが、①感覚→②感情→③思考の順に脳を経由して情報は伝達されてくるということ。上位の脳に情報がきている時は、下位の脳に必ずその元となる情報がある、ということです。つまり、『思考がある時、必ず感情があり、感情があるとき、必ず身体感覚がある。』ということです。


ロルフィングのプロセスで起こること

ロルフィングでは、体の構造が変わっていきます。胸が開き、呼吸が深くなる。足からのサポートを得て、骨盤が柔軟に安定する。首が自由になり視界や聴覚が変わる。すると、新しい体に新しい感覚が生まれる。


新しい感覚が生まれると、感情や思考がうまれることがある

このように、体が変わる時、慣れるまでは新たな感覚が生まれます。この感覚に対して、稀に思考や感情が紐付いてくるということが、考えられます。一時的に悲しくなったり、怒りが出たり、あるいは喜びの感覚に包まれたり。過去のことを思い出したり、、しかし、ああ、そうだったのか。と、いまのあなたなら、受け止め方も変わっていたり。。


それは現れて、消えていく

健全な体は常に変化を続け、流れ続けています。固定され固まっている、フリーズ、、トラウマ化され、時間が止まっている、、それが、変化のプロセスで溶け出し、、変容し、流れ始めます。現れて、消えていく、、我々はフリーズしバラバラになっていた塊から、まとまりのある調和、、統合へ、、本来の全体へと還ります。柔らかく柔軟で、調和をもった、、自身の内側と、自身と世界との調和。


理屈はこうだが、、

以上のような理屈が考えられますが、実際の変化のプロセスでは、それを通過していく時、人は様々な想いや理解を経由していくようです。過去のこと、自分のこと、、もういいと思えること、そうだったのかと区切りをつけられること、、美しいこと、次に進むこと、安心を得ること、、。いろんなプロセスがあります。


解放して放置しない、統合される

ロルフィングでは、体を解放して放置しません。安定感と広がりと柔軟性を得て、体は統合に向かいます。統合とは、今のあなたの、調和。バラバラではなく、まとまりのあるさま。

解放はあくまで一時的な通過点にすぎません、その先に安定と調和が待っています。


バイオダイナミクス、体を尊重する

バイオダイナミクスの場合、施術者の意図で体を変えようとはしません。施術者の意図は入れず、体の内側からの変容を見守るような施術です。私のロルフィングにはバイオダイナミクスを手技として取り入れていますので、より調和を重視したプロセスとなっています。

ミニコラム
高村光太郎の詩

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手紙に添へて

どうして蜜柑は知らぬまに蜜柑なのでせう
どうして蜜柑の実がひつそりとつつましく
中にかはいい部屋を揃へてゐるのでせう
どうして蜜柑は葡萄でなく
葡萄は蜜柑でないのでせう
世界は不思議に満ちた精密機械の仕事場
あなたの足は未見の美を踏まずには歩けません
何んにも生きる意味の無い時でさへ
この美はあなたをひきとめるでせう
たつた一度何かを新しく見てください
あなたの心に美がのりうつると
あなたの眼は時間の裏空間の外をも見ます
どんなに切なく辛く悲しい日にも
この美はあなたの味方になります
仮りの身がしんじつの身になります
チルチルはダイヤモンドを廻します
あなたの内部のボタンをちょつと押して
もう一度その蜜柑をよく見て下さい


***

高村光太郎の詩。これは、まさに、バイオダイナミクスの世界観だと思います。
いま、そこにある、背景に、常にあるもの。そこには真実の力が、流れています。

。。。


ミニコラム
病変、歪み、、それらは敵か?

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病変とは、歪みとは、、
それらを作り出したものは一体何か?


それは、実は『健全』です。


病変、歪みとは『真の健全』から生み出されてきたのです。。私たちを守るために。

健全とは、病変とは、、。(バイオダイナミクス、ロルフィング、から見た世界。)

バイオダイナミクスの考え方では、
病変、歪みを作り出してくれたものは『健全』と捉えています。

どういうことか。


。。。


たとえば、車と衝突したとして、ぶつかったところに衝撃が加わります。

(人間の身体は、力学的に考えると、バラバラになってしまうような衝撃がかかるそうです。)

バラバラになるような大きな衝撃に、耐えるために、健全がそこに歪みを作ってくれる。衝撃を吸収し、 全体としてのシステムをなんとか保つように働いてくれる。

歪みを作ったのは、健全。

それゆえ、歪みの元、その中心には静寂があり、
そこは健全に繋がっている。


。。。


歪みの「背景」にある、健全にまで降りていくことで、歪みは解放されます。

つまり、歪みそのものを、見て、なんとかそれを変えるのではなく、 その原因となる健全を見つけに行くこと。

これが、バイオダイナミクスの方向性です。もっとも大切なこと、問題ではなく、健全を見つける。

これだけです。

そうすると、施術者やその人の意図で変形させるのではなく、 その健全の領域で静かに待っているだけで、自然と、解決していく。その治癒力が身体にはあります。

それは、ただ解放され部分が全体から浮いた状態となるのではなく、 部分として、孤立していた歪みが、解放されると同時に、全体に含まれ、全体に還っていく。全体と調和していく。

これは、「統合」です。


。。。


統合とは、全体が調和した状態。

調和しているので、元に戻らない。

調和しているということは、新しい段階に移行していること、いつもとは違う身体になっているということ。

それは、何かを付け加えられた、身体ではなく、施術者に教え込まれた、身体ではなく、誰かに作られた、身体ではない。

より自然に、本来のまっさらな身体の、健全さに近づいていく、あなた本来の姿に近づいていくこと。。

***

ロルフィングでは、どうか。

やはり、歪みそのものを、なんとかしようとはしません。

歪みや痛み、そのものを扱うのではなく、その背景である、身体の調和、重力との調和、を扱います。

どういうことか、

。。。

イメージしてみてください。

様々な、歪み、いーっぱい、表面に浮かんでいる。あるいは深層の組織に、浮かんでいる。
それらを、ひとつひとつ扱うか?
キリがない。

それらの歪みが浮いている、その土台、その下にある本質の状態を、整える。

土台の整った身体。その上に浮いていた無数の歪みは、その依存していた土台が変わり、安定して均質になっていく。

ひとつひとつを扱うのではなく、土台となる、身体の構造。を扱う。

つまり、重力と調和した身体に近づくほどに、自然と問題は解決していく。

ロルフィングとは、
まさに、調和、身体の『統合』を扱うボディワークです。

***

一方、世の中には、トラウマ、傷、歪み、を扱うが、

その際にでてくるドラマに一喜一憂するものが、インパクトあるし、早いし、わかりやすい、流行る。

出てくるものに、みなさん飛びついて、驚いて、大好き。

でも、それ、キリないですよね。

あらゆる、傷を、トラウマを、歪みを?

どれだけ時間がかかっても、終わらない。

トラウマ遊び。。

解放、それ自体が目的では、終わらない。

統合されること。それが大切。

***

解放され、出てくるものに一喜一憂するのではなく、

『統合』されていくことが大切。

統合とは、部分が孤立したり、バラバラではなく、
あらゆる部分がその他のあらゆる部分と関係し、連動して滑らかに動ける。

全体につながりがあり、まとまり、統一感のある感じ。

安定感がある。落ち着いている。そんな感じ。


ミニコラム
ひとつのピースだけ変えようとしても変わらない、周りが変わらなければ。。変化への余地、つまり揺らぎの『スペース』があること。

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身体の構造として、次ようなモデルがあります。


・組み上がったバズル。それぞれのピースの繋がり。。全体でひとつ。

・このピースのうち「一つだけ」形を変えようと思っても、周りのピースが全て変わり、変化へのスペースが確保できないと元の形に戻ってしまいます。変化への余地、可能性とは全体の中で生まれてくるのですね。

・何かが変化をするためには、すべてのピースが変化をする必要があります。全体を見なければなりません。



これまで学んだワーク

私のロルフィングに大きな影響を与えたワークたちです。

バイオダイナミクス(人間存在の全体を扱う)

もっとも深い領域を扱うワーク、私のロルフィングの根幹に流れるワークです。美しい世界が存在していることを知らせてくれます。

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命の力に沿う、、施術者の意図や作戦で体を思い通りに変えようとするのではなく、、そこに、、あなたの体にはすでに回復のプロセスが(どんなにしんどくても、かすかでも)生きている限りすでに治癒の力が働いています。治療家が新たに治療を引き起こすのではなく、すでにそこにある治療の力をサポートしそれが広がり表現されていく、、私があなたを変えるのではなく、あなたがあなたの命の表現を展開していく、、。そこはただただ神聖な世界です。命の深淵をみせてくれる。そんなワークです。美しい世界が日々の日常と並行して存在していることを知らせてくれます。


イールドワーク(間合いと空間を扱う)

わたしが軽く触れるだけの手技を使うきっかけとなったワークです。間合いを大切にし、受け手の自己調整の力を尊重したワークです。

  • イールドワークとは『間合い』『共鳴』『場、フィールド』を大切にしたワークです。

施術者の世界観とは、

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『共鳴』という意味についての補足

『共鳴』とは、同化とか同情といったものとは別物です。

・「同化、同情」とは相手と一体化し、混ざっている状態。自分を見失い、客観的視点を失っている。施術者として相手の身体の声を聞くことができない状態。自分の思うがままに施術してしまったり、相手の言うことを聞きすぎてしまったり、身体の叡智ではなくエゴで施術が進んでしまう。本来の道筋から離れていってしまう。

・『共鳴』とは、相手と私は別の存在。互いに中心をもち、独立した存在だが、そのフィールドの中でお互いに関係性を持って対峙している。互いに混ざることなく、純粋性を保ち客観的視点に立って施術している。相手の本来の姿、本来の道筋に沿って施術する。まるで何かもっと高次の存在、身体の叡智に支持されているかのように。

===================================
以下、 『整体。共鳴から始まる(片山洋次郎著)』から一部抜粋です。この方はロルファーさんではありませんが、施術の世界観は私のワークと共通する部分が多くあります。

p35
自分と相手という限られた場での共鳴というふうに意識してしまうと、間合いをとることが難しくなる。
もっと大きな場の共鳴の中の一部として、自分と相手がいるかんじになれれば楽である。



”共鳴”によって新たに身体が向かう方向というのは、身体が潜在的に向かいたい方向である。身体の勢いのおもむくままどこへ向かうかは、その人の自由であり、身体そのものの判断というべきもので、・・・。それを何らかの価値観によってコントロールしようと思えば意識は濁り、共鳴そのものを阻害する。

◇ ◇ ◇

下記、プラクティショナー(施術者)でないとわかりにくいかもです。。

P33
理想的には互いに共鳴してゆくことによって、双方の共鳴の障害になっている部分が融解して、全身の中の共鳴的な部分に素直に変わってゆくということ



相手の「悪い所」を探そうとしてしまうということがある。そのことに集中してしまうと分析的立場で相手を観てしまうことになるので、そのこと自体が共鳴の障害になってしまう。
相手の「何か」が見えるという感覚は完全な共鳴状態から見れば、自他分離の二元的状態へのズレを意味している。



身体の観察ということは、共鳴(一元化)と観察・客体化(二元化)の往復運動である。



ここで何かが見えてくるということは共鳴を元にしている

自他の間に「第二の自己」が立ち上がる感じで、自分でも相手でもない自分、あるいは自分でもあり、相手でもある自分がそこにある感じ

何かを見るということは、強いていえば自己とそこに立ち現れる「第二の自己」との差異を解釈するということをやっているように思える。



以下、またまた『整体。共鳴から始まる(片山洋次郎)』からの引用です。

気的コミュニケーション=共鳴力

それは自己を強く持とうとしたり、人を支配しようとするほど弱くなり、自己を希薄にするほど強くなる。

共鳴する力は目に見えないから、そういう力をもっている人たちは単に役に立たない人と見られている場合が多いし、一人の人の中でそういう側面は評価されない。

そういう力をもっていて知らないうちに人を元気づけている人があるのだが、評価されないばかりではく、無意識的に拒絶されることも多い。
逆に「役に立つ」「自己主張がある」という人は、存在感があって目立つが、共鳴力は弱く、緊張関係を生み出す。

  

  • 開かれた可能性、セッションに臨む姿勢とは、

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ゆらぎ、命の始まるとき。

まだ何も始まっていないが、何かがある。そのフィールド。

きっかけを待ち、ただ存在の準備に満ちている、揺らぎの場。

そこには、場・フィールドの意志に満ち、何かのきっかけで

何かが始まろうとしている。あらゆる可能性が有る。



ロルフィングといえば、『筋膜』です。しかし、、

イールドワークでは、(わたしの場合)
実は『筋膜』というものを中心に置いてはいません。
『筋膜』も含めて考慮している、という感じでしょうか。

ちょっと一般的なロルフィングとは違うアプローチかもしれません。

こうすれば、こうなる。という原因と結果が直線的に繋がっているワークではなく、

入力された情報を元に、どういう経路でどんな反応を身体がするのか。

それは、ブラックボックス(こちらからは伺い知ることのできない、隠された経路。)です。

つまり、可能性は限定されていません。

そのとき、何か不思議なことが起こる余地、スペースが生まれるのです。

(それは、身体の選択です。より安全で身体の意志が尊重されたワークです。)

わたしたちの身体は、あらゆる可能性に満ちています。

原初の地球。まだ命の生まれる直前の海。
可能性の『海』。
まさにそんな表現が合っているでしょうか。。



どういう姿勢でセッションに臨むのか。

こういう筋膜の繋がりで、こうなる。とか、
気はこちらから流れてこちらにいくから、次はこういう反応になるだろう。とか、

そういった思考は可能性を限定してしまいます。
もったいない。。

あらゆる可能性に向けて開かれていること。

それは、施術者だけでなく、クライアントさまにとっても同様です。

思考は可能性を限定します。

ただ、現在に気づきをもっていること。
そのとき、、、つぎに何が起こるのか?

 


ソマティックエクスペリエンス(トラウマワーク、神経系を扱う)

  • 体が受け入れられる変化の量には限りがあります。どこまで施術して大丈夫か見極めが大切です。

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一気に大き過ぎる変化を強制した場合、逆効果で体はトラウマ化されてしまいます。適度な量を少しずつ少しずつ、、本当の変容とは見た目に派手にわかるものではなく、日々の背景で静かに進んでいき統合(吸収)されていくものです。

  • 体に溜まったトラウマのエネルギーが解放されるとき、動きの衝動がでてくることがあります。

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意識的に手足を動かしたり首を回したいとか、或いは、勝手に手足や首が動き出すとか、、深い眠りの意識状態で筋肉の痙攣や顎で噛むような動作や口の動きが出てくることもあります。

  • 過去にやり損ねた未完了の動作、それらの衝動のエネルギーを解放させてあげること、、

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逃げる・闘うなど、、例えば、転倒の際に地面に手を着こうとしたけれど瞬間の出来事でそれができなかった、、体はその時のエネルギーを完了できず、ずーっとその手を着くという動作の準備をし続けている、、その未完了の動作ためにエネルギーがいつも消費され続けている。その動きの完了をさせてあげることで体は納得し、もう体からトラウマのエネルギーは消えていく。。

  • トラウマとは本来の生命エネルギーに転化された時「ギフト」となるのですね。

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未完了の動作、それに消費され続けていたトラウマのエネルギーの解放。それはつまり、その余分に(24時間つねに)強いられていたエネルギーの消費がなくなり、その分自分の活動のエネルギーに転化されていく、、余裕があり楽になっていく。トラウマとは、それが解消され本来の生命エネルギーに転化された時「ギフト」となるのですね。

  • わたしの回復の入り口、それがSE(ソマティックエクスペリエンス)と呼ばれるトラウマワークでした。

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これは会話(思考や感情)ではなく、(神経系に特化した)身体感覚から蓄積されたトラウマを解放する根本的なワークです。体からのアプローチ、そこからトラウマは根本的に解放される。さらにロルフィングなど体の根本を扱うワークは、神経系に限定されず全体的な解放と統合ができると信じています。

ロルフムーブメント(動きを扱う)

ロルフィングには10シリーズの他に、動きに特化したワークがあります。その資格をロルフムーブメントといいます。

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ムーブメントには大きく二つの系統に分けられると思います。ひとつが、普通の運動のような体を動かす、または使い方を学習するような方法。もう一つは知覚を通して気づきを与え、自然と体が変わっていくようなやり方。わたしはどちらかというと後者のタイプです。わたしのロルフィングのセッションでも知覚を通した空間と体の関係性を提示したり、或いは実際に動きを通して座り方やものの持ち方を提示したりすることがあります。