恥ずかしさが私の内に広がって、息の詰まる思いがし た。しかし、拷問のようなそれまでの日々の苦しさは、容易に忘れられるものではなかった。私は思いきってスワミ にこう言った。
アシュラムの生活で
めちゃお腹空いてたらしい。
「先生、私は先生のお言いつけに進退きわまってしまいました。もし私が、自分の空腹を全く口に出さなければ、 だれも私に食べ物をくれる人は居ません。それでは私は飢え死にするほかありません」
この痛烈な訓戒は、深く私の肺腑をえぐった。幾世来、魂をたぶらかして肉体的欲望の奴隷にしてきた迷いは、瞬時にして私の中から消し飛んでしまった。そしてこのとき
私は、霊こそすべてを支えすべてを満たすものであることをしみじみと悟ったのである。後年、私の絶え間ない旅行の生涯において、多くの異国の町々を旅しながら、このベナレスの僧院で受けた教訓の正しさをどんなに実感したことであろう。
こらっ