姿勢の参考知識

ここでは、一般の体やこころの見方とはちがう、ロルフィングなど心身の”統合”と調和を目指すワークと、”解放”を目的としたワークとの違いなど、新しい知識を参考に、時々セッションの時にも説明することがあるので、ここで文字としても書いておこうと思います。


初級編

まずは、一般の方でもすぐにイメージがつきやすいことを書いてみましょう。

 

部分を直そうとしてもムリ、全体が調和しなければ。

カラダは繋がっている!

  • 筋膜のつながり

体は手、腕、胴、頭、脚、足、、など分離してません。全てはつながり合っている。下の図のように、たとえば、足裏から背面を通りおでこまで”筋膜”のつながりがあります。青い線ですね。

  • エクササイズ

1、前屈してみます。

2、テニスボールを踏んで足裏をギューッとマッサージしてほぐします。

3、もう一度前屈してみます。

 

あら不思議、前屈がより楽により深くなってます〜。

  • 考察

筋膜のつながり、体はつながり合っていて分離できないというリアル。部分を治そうと思っても、ムリがありますね〜。

↓ つづきを見る

腰が痛いから腰、肩が凝るから肩をマッサージしてもうまくいかないのは当たり前かも。

 

コントロールを手放す

体に意識を集中して、正しい位置に持って行ったり動作を正しくコントロールしたり、、そういうやり方もありますが、そうでないやり方もありますよ〜。

 

  • 全ては繋がっている

上の写真のような構造物をみたことがあるでしょうか?糸と棒でできていて、糸の張力で全体が支えられています。

↓ つづきを見る

ロルフィングではこのような構造物(テンセグリティーモデルといいます。)を人体のモデルとしています。どこか部分を変えようとしても、部分の変化はすぐに全体に影響を及ぼします。全体を考慮しないと思う結果にはなりませんね。

 

  • コントロール不可能

部分だけ単純に考えていては、なにもリアルは思い通りにならない。すべての外力は瞬時に糸の張力のネットワークにより全体に伝わります。何がどうなって何処に何が起こるのか?人体の60兆個の細胞全てまで、すべてを把握することは不可能です。コントロールのないところで全体が調和する手法が必要です。

 

  • 姿勢を正す

姿勢を正すには?動き、ダンスや歩き方は?部分のコントロール、意思によるコントロールは、、すぐに疲れてしまう。気を抜くと崩れてしまう。コントロールを手放した手法が必要ですね。

 

深層の組織の目覚めと、美

深層の組織と浅層の組織

意図してコントロールできる筋肉と、意図ではコントロールできない筋肉があります。

・表層の筋肉は意図でコントロールできるがぎこちない動きや姿勢となる。

・深層の筋肉は意図ではコントロールできない。

・深層の筋肉が連動してくると、疲れにくい。所作や立ち姿がしなやかに美しくなる。

 

  • 歩き(浅い筋肉と深い筋肉)

行進するようにモモを上げて前に進もうとする歩き方、それは表層の組織である大腿直筋を使っています。浅い層の筋肉、すぐ疲れてしまう。

一方、身体内部の一番深い層にある筋肉、大腰筋を使って歩くことができたら、疲れない。そして、それは姿勢にも影響を与えます。

 

  • 大腰筋

上の図は、大腰筋です。背骨の前面〜大腿骨の内側、に着いています。深層の筋肉。疲れにくい、、そして姿勢を支える重要な筋肉でもあります。その大腰筋を使ってやろう!とコントロールするのではなく(←意図でコントロールできない)、大腰筋が目覚めていること!が必要。

 

  • 姿勢(深い筋肉)

背骨の一番深いところにある深層の筋肉は、多裂筋です。細かいちっちゃな筋肉がたくさん。この多裂筋が姿勢の維持に大切な深層の筋肉です。そのほかには、お腹の一番深層にある筋肉は腹横筋。首の一番深いところにある後頭下筋、それぞれの深層の筋肉は姿勢の維持にとても大切。

↓ つづきを見る

一方、、広背筋、腹直筋、、などなど、姿勢を正そうとして意識して使う筋肉、コントロールしようとして使う筋肉は浅層の筋肉です。すぐ疲れる。気を抜くと、すぐ戻る。

 

  • 深層の筋肉の繋がりと姿勢の維持

大腰筋(腰〜脚)、腹横筋(お腹〜ぐるっと背骨まで)、多裂筋(背骨)、後頭下筋(首〜頭)、それぞれの深層の筋肉は、、実は筋膜でひとつながりに繋がっています。疲れにくく、一番深いところにあって、姿勢の維持をしている。

 


たとえば、腰のあたりで水平面の断面図を見てみると(上の図)、こんな感じです。よくみると、、お腹の一番深い筋肉はぐる〜っと一周して背骨についてます。腹横筋です。お腹は背中と深ーい関係にあるのですね。そして、背骨の一番深いところにあるのは多裂筋。腰〜首までずーっとつながっています。

 

  • 深い筋膜のつながりと姿勢の維持

そして、上の図が首の一番深いところにある後頭下筋です。大腰筋から首までずーっと筋膜でつながって一つの役割を演じています。姿勢の維持。この深い筋肉たちが目覚めて連動していると、姿勢は楽に維持できますし、意識してコントロールを頑張ることもないし、気を抜くと戻ることもありません。そしてその姿は、しなやかで柔軟、美しい所作となります。表層の筋肉のコントロールの様子とは別物となります。

 

  • 後頭下筋

後頭下筋は首と頭をつなげるだけではなく、、実は目の動きと連動しています。後頭下筋を動かすことなく目を動かすことはできません。つまり、、目の使い方と姿勢は強い関係性がある!!!

↓ つづきを見る

そしてついでに、、後頭下筋には圧力を感知するセンサーがたくさんあり、水平を知覚する大事なセンサーともなっているそうです。つまり、体の安定、頭部の安定に大切な役割を担っている!

体は筋膜だけでなくセンサーでも繋がり関わり合っているんですね。。

 

コントロールを手放す

コントロールのない体の使い方

深層の筋肉たちは深い層の筋膜でつながり、姿勢や動作の要となっています。疲れにくく、しなやかである。美しい姿勢、美しい所作。

でも意識してコントロールはできない。では、どうやって?

 

  • 施術を受けること

ひとつめは、施術。施術を受けることは、とくに、施術者のコントロールのない体の本来の力の現れを促すようなタイプの施術は、体の目覚め、深いところでの休息と癒しを経て、生まれ変わってきます。自然と、美しく、なっていく。

 

  • コントロールではなく、知覚を使う。

腹横筋(お腹の一番深い筋肉)はコホンと咳をしてみる、そのときにふっと使う筋肉です。意図でコントロールして使えないでしょう?たとえば、後頭下筋(首の一番深い筋肉)は目の動きと連動しているといいました。では、ここを目覚めさせるには?視界を使うことができます。

 

  • 歩く視野と姿勢、エクササイズ

1、一点を集中して見ます。目的のものを集中して見ながらそこに向かって歩いていきます。

2、そのときの体の感じは?呼吸は?緊張度合いは?体の柔らかさは?

3、一旦リセット体をブラブラ、、休みます。

4、今度は、自分の周り全体に気がついています。一点集中の視野ではなく、左右の限界まで目の隅で捉えています。頭頂と天井の距離感、背後のスペースにまで気づきを広げます。

5、呼吸はどうなってますか?

6、歩きます。

7、何を感じますか?

 

  • 準備の段階、できることできないことがある。

上記のエクササイズ、どうでしたでしょうか?違いがわかったでしょうか?わかった方、わからなかった方、いらっしゃったかもしれません。ロルフィングのベーシック10シリーズでは、こういった知覚を使ったワークは一般的にほとんどはシリーズの後半になってからだったりします。その理由は、(このほかにもいろんな知覚の使い方の姿勢の取り方や動きなどあるのですが、)身体がそうなっていないと、そうできない。。ということがあります。まだその知覚を使った動きをするためには、体の方の準備の段階が済んでいない、ということ。

 

  • 深層の組織の目覚め、その条件

たとえば、深層の筋肉を目覚めさせてそこに働いてもらう、ということになりますが、深層の筋肉がふわっと広がり伸び伸び動くことができるためには、まずは、第一段階として表層の筋肉たちが十分に緩み、内側のスペースが確保できていることが肝要です。表層の組織がぎゅーっと縮み固まっていると、、深層の組織にアプローチしても、スペースがなく狭くって広がったり動いたりできませんね。

 

  • 深層の妨げになる表層の緊張

よくある腰痛対策として、腹直筋を鍛えまくってコルセットを強化する、みたいなのは実は、、表層の筋肉を短く固めて内側の深層の筋肉の広がりを妨げる。腰椎の自由な動きを妨げる、、などなど、ロルフィングの方向性とは逆なんです。ですので、その方法でうまくいかなかったら、ロルフィングの10シリーズを試してみるのも手ですね!

 

  • レシピの作戦

深層の組織に働いて欲しい、しかし、表層が固まっていてはスペースがなくて働けない。ですので、ロルフィングのベーシック10シリーズでは、まず第一段階として表層の組織の広がりを作る時期が1〜3回目までで施術され、その後にコア(深層)の施術が4〜7回目でされるのです。うまくできていますよね。。

 

  • コントロールのない体の使い方

少し上の方では視界を使った知覚による姿勢の変化の例をあげました。コントロールを手放したいろんな知覚の使い方があります。しかし、、もっと大きな知覚や意識が変わってくると、、いちいち視界を変えようとしたり、その他の知覚を使ってコントロールを手放そうとしたりするのよりもっと大きな何かが起きてきます。自然体、になる。その意識とは、、。まだ理解が難しいかもしれませんが、このページの下の方、「自己の内側の調和、外側の世界との調和」に少しヒントを書いておきました。

 

構造の調和、ロルフィングの世界

”統合”のワーク

世にあるワークは”統合”のワークと”解放”のワークの2タイプに分けられるかと思います。

ロルフィングは”統合”のワークです。

 

  • 統合と解放ワークの違い

統合のワークは、解放は過程として起こりますが、解放して終わったり放置したりせず、全体がまとまるような”統合”状態にまで導きます。

↓ つづきを見る

統合のワークは「問題を治す?人間にはそんな力はない。」と思っている。人間が働くのは調和と癒しが起こり得るバランス点に導くところまで、その状態になれば、あるいはその状態にシフトする過程で、体の自己調整の能力、自己治癒の力で問題は自然と解消されていく。癒しは体の生命力(自己調整、自己治癒力)の仕事である。

※特にロルフィングでは重力を考慮していますので、”重力がセラピストである”という言われ方もします。

 

  • 統合とは

部分の問題、痛み、ある出来事や問題点、、それらを何とかしようというのではなく、「部分の問題は原因ではない。全体のあり方が変われば、、部分の問題は解消している。」という考え方。

 

  • 目指すのは自然体

自然界と調和した体、自然界にデザインされたように。そのように機能するように、本来の姿に。たとえば、制限のない呼吸、それが、全身に波のように妨げなく伝わる。重力が体の中心軸を通り抜け、邪魔されたり歪んだりしていないように。

↓ つづきを見る

太陽の光を浴び、月の光をみて、地球に立っている。本来の体の状態を、バランスの良い体を、統合された体を目指します。そのとき、あらゆることが調和し始める。体の形だけではなく、液体の流れ、代謝、血流、酸素、、全てが調和に向かうような状態へ。自然界と調和した体へ。

 

  • ”統合”のワークは全体を見ている

”統合”のワークのポイントは、全ては複雑につながりお互いに支え合い関連しあっている、、相互作用の全体をみる。全体が調和すると部分の不調も解消する。

↓ つづきを見る

上の図のような写真みたことあるでしょうか?テンセグリティーモデルといわれる糸と棒で構造物を作っているモデルです。全体が糸の張力で支えられバランスしています。ある部分ではなく、全体のあらゆる部分全てが支え合っている。

 

ロルフィングは統合のワーク

ロルフィングは身体統合のワークです。部分を治そうとか取り外そうとかはしません。

 

  • ”解放”は統合の過程で起こる

解放は統合の過程で起こります。が、一般によくある解放ワークと違うのは、決して解放して放置しないことです。解放したら、安定した調和状態にまで導かれること。大切なことです。

 

  • 統合を可能にするのがレシピの存在

ロルフィングでは、統合状態に導くために、部分ではなく体のあらゆる部分を網羅するという方法をとります。

↓ つづきを見る

1〜10回のセッションではあらかじめ内容が決められており、体の全体を順番に施術する、という作戦です。そして、そのレシピの内容はよく考え込まれており、どのロルファー(施術者)から施術を受けても、10回で体が統合状態に導かれるようになっているといわれます。

 

  • 私のロルフィング

私のロルフィングでは、体の統合のために生命の活動、治癒の流れを尊重した手法を使って施術します。軽く触れるだけ、痛くはありません。服を着たまま受けられます。

↓ つづきを見る

ロルフィングのレシピはよくできていますが、施術者の意図で理屈で体を変形させるのは、もともと疑問がありました。体には治癒の力があります。それは、自然界の流れであり、人間の意図や理論の前に既にあるものです。それに沿うことができるのなら、体のプロセスを何も邪魔せず、あるがままの自然な姿を尊重できるのに。それを可能にしたのがオステオパシーのバイオエナジェティックの手法です。

 

体の調和、日常を生きていく。

こころと身体

ロルフィングは解放ワークではなく統合のワークであると、説明してきました。部分を何とかするのではなく、全体が調和し、元の美しい姿、本来の自然の美に帰っていく。では、こころはどうなのでしょうか?

 

  • 解放ワークと、全体の調和のワーク

私は心理療法家ではないので、素人ですが私個人の体験とソマティックエクスペリエンスというトラウマワークのトレーニングで学んだことを少しシェアしましょう。

 

  • 解放ワーク

過去のトラウマの出来事を思い出させたり、癒やそうとしたり。目をジーッと見つめ合わしたり、大声で叫んだり、吐くまで暴れたり、、こんな解放ワーク多いです。これ、全部危ないと思います。その時は解放されたようでも、悪化するともいわれます。

 

  • ソマティックエクスペリエンス

神経系に特化した身体アプローチのトラウマワークです。解放はほんの1滴ずつ。少しであるほど効果がある。一気に解放するとリバウンドがきますので悪化します。注意深く、少しずつ少しずつ、、解放します。

 

  • ソマティックエクスペリエンスの目的

目的は、解放ではなく、全体が安定すること、神経系が不安定な状態(トラウマのエネルギーを抱えた危機モード状態)から日常の安心安全モードに帰ってくることを目的とします。

 

11:40から、しろくまをヘリで追いかけ、麻酔銃を打ち込みます。 13:18あたりで、しろくまが麻酔から覚める様子が撮影されています。麻酔から覚める時、トラウマのエネルギーである神経系の活性化を解放(脱活性化)している様子が撮影されています。

↓ つづきを見る

凄まじいエネルギーが体の中を巡っていたのです。これが解放されなければ、体の中を巡り続けるエネルギーは溜まり続け、休まることはありません。トラウマ化です。トラウマとは思考や感情ではなく、体に残ったエネルギーと見ることができます。

 

  • 麻酔銃で撃たれたシロクマ

↓ つづきを見る

麻酔から覚めるときに、”脱活性化”を行います。逃げるときに麻酔を撃たれて突然シャットダウンされたとき、莫大なエネルギーが体にチャージされました。それを、震えたり、涙を流したりしながら、、エネルギーを自然界に返します。

 

  • このエネルギーをチャージしたまま日常に帰るとき

想像するだけでも、カラダは圧倒的なトラウマのエネルギーを持ったまま日常を生きていく、、しんどいです。

 

  • 必要なのは出来事の解消ではない

トラウマの解放ワーク?いや、麻酔に打たれたことを思い出させても、”体に残った”トラウマ(未解放のエネルギー)は解消はしない。

↓ つづきを見る

逆に思い出させることが活性化した神経系のエネルギーの追加になります。解放させようとして、逆に再トラウマ化させてしまうことになりかねません。

 

  • 解放が目的ではなく、安心安全モードに帰ってくること。この世界に帰ってくること。

必要なのは、未解放のエネルギーを少しずつ抜いていくこと、その目的は、解放やトラウマの出来事を思い出すことではなく、、全体としてのあり方が日常の安心安全モードに帰ってくること。

↓ つづきを見る

いつも今でも危機的状況にいるのではない、安心安全モードに帰ってくること。それは、つまり、部分(過去の出来事)の癒しが目的なのではなく、全体の調和(安心安全な、自由な生き方)にたどり着くこと。

 

  • ただ体がそうだったのだ。

誰が悪いのでもなく、ただ体がそういう状態だったのだ。今となっては、そこに感情や執着のエネルギーはない。ただ、過ぎていき忘れていく。。

 

  • 体が回復する

普通の人がやれることが、できなかった。日常のルーティーン、買い物、外出。エネルギー不足、、すぐに一杯一杯になってしまう。。それらが、できるようになっていく。それは、出来事を分析したり癒やそうとしたのではない、全体性の回復。

 

自己の内側の調和、外側の世界との調和
  • 自己の探求

自分の内側、内面の探求、、なぜ生きるのか?から、いつかシフトが起こる。自己で完結し得ない、体の現実がある。

 

  • 内面の限界

自己の内面だけみていては、混沌から抜けられない。自己完結の世界、そこには調和が起こらない。探求、純化、、究極の本性を目指しているはずなのに、そこは無限のループ、閉じた世界。そこは、我、エゴ、の限界の中の世界だった。

 

  • 全ては繋がっている

体の内部、すべては繋がっている、、何も切り分け分離して存在はできない。自己の内側、あらゆる記憶、衝撃、感情、思考、、全てはつながり合って”ワタシ”を構成している。分離、分析して対象を解決するのではなく、全体がシフトしていくとき、、あり方が変わるロルフィング。思考の、感情の、存在の、次元が変わる。しかし内面のあり方それだけでは終われない。なぜなら、あらゆるものは繋がり相互に関連し合っている。自己と、他者、世界との関わり。外側の世界との関わり。

 

  • 外側の世界

自己は内面で完結し得ない。内側は、ワタシは、、外側の世界とのつながりの中ですべてと繋がり関連し影響し合っている、、支え合っている。その世界には何がある?、、”知っているこ”とでは完結しない、、知っていること=自己の”内面”、エゴ、、それは思考と感情、記憶、理屈の世界、、限界の世界。その外側がある。”思考で捉えられる世界の外側に。知らないこと”の中に。

 

  • 自己の内面の外側

自己の内面には、領域がある。層でできているかのように、あるいは、密度の違う体が重なり合っているかのように。いわゆる一般に言う”内面”とは、自己のマインドの範疇にある、”思考、感情、、理屈、、記憶”、、など、エゴ、我の範囲のものを言っている。それは、”知っていること”の範囲にある自己の世界。限界の世界。しかし、自己の内面には”エゴ”の外側の領域がある。それは、、透明。分析や思考、感情の外側。生まれた時から備わっている、力。赤ちゃん、まだエゴがない、、そこにあるもの。それはいろんな呼び方がある、生命力、光、愛(愛情ではなく、慈愛。)、何も色づけされたり意味づけされていないもの。自己の内面の外側にある、その領域に達する。

 

  • 外側の世界のさらに外側

一方、自分の周りの世界。外側の世界、、”人間界”。感情、理屈、思考、、巻き込まれ、、なにもない。それは、作られた虚構の世界。そこには癒しはない。そこには、、花鳥風月がない、自然がない。人社会のその外側の世界に、、自然界に達する。自然にはリズムがあり、癒しがある。自然のリズム、流れ、調和、、そこにシンクロしていくと生命力は回復する。生命体として私たちはそうできている。物質としての自然界、、しかし、そのさらに外側がある。超自然界、、?スピ系ではなく、自然界の背景にある原理原則、見えない世界のこと。春になったら花が咲く、そうさせるもの。確かにあるが目に見えない。それを知覚する。。それは、実は、内側のエゴの外側の世界と同じもの。内側は、最も透明な領域に達すると、外側の最も透明な領域に繋がっている。内側の神秘と外側の神秘、それは同じもの。

 

  • 最も透明な世界

そこに癒しがあるという。バイオエナジェティックの世界。

 

  • 羅網の世界

全てはつながり合い支え合っている。自己の内面の調和だけを追い求めていても、そこには混沌しかない。なかなか混沌から抜けられない。この世界は羅網の世界。全ては繋がっている、、自己と世界。世界を含めて自己の調和を。世界にも現実が重なり合っている、、人間界、自然界、そして自然界の背景にあり、自然界を司る原理原則(我々を生かしている力、互いを出会わせたご縁、のようなもの)。。ワタシと空の中心、地球の中心、、との繋がり。太陽、月、大地、、それらを意識に含めたワタシ。全ては繋がっている。そのように生きる時、、不思議と明らかに、、何かがシフトしています。

↓ つづきを見る

簡単に言うと、”自分が得するように”という生き方から”不思議なご縁に生かされている”という感覚で自己の損得から離れたところで生きていく生き方へのシフト。すると起こることが変わってっくる。これ、リアルなんです。もしかして、世界はそのようになっている?

 

  • ロルフィングは心理療法ではないけれど

ロルフィングは心理療法ではないので、心や精神については素人ですし扱うことはできません。ですが、精神疾患ではない方でこの世界と自己とのあり方のようなものが気になっている方には、全体としての体の調和が、なにかを見せてくれるかもしれない。

※精神疾患の場合は、医師の許可がないとロルフィングの対象ではありません。